セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

膵炎

タイトル

P-105 当院にて過去1年半の間に経験した急性膵炎31例の検討

演者 甲斐優吾(大阪厚生年金病院内科)
共同演者 伊藤敏文(大阪厚生年金病院内科), 塩出悠登(大阪厚生年金病院内科), 村井一裕(大阪厚生年金病院内科), 城尚志(大阪厚生年金病院内科), 松村有記(大阪厚生年金病院内科), 武田梨里(大阪厚生年金病院内科), 森田理恵(大阪厚生年金病院内科), 北久晃(大阪厚生年金病院内科), 貫野知代(大阪厚生年金病院内科), 西塔民子(大阪厚生年金病院内科), 中田悠紀(大阪厚生年金病院内科), 千葉三保(大阪厚生年金病院内科), 前田晃作(大阪厚生年金病院内科), 内藤雅文(大阪厚生年金病院内科), 道田知樹(大阪厚生年金病院内科)
抄録 1目的】2009年7月に急性膵炎診療ガイドライン改訂第3版が発行されこれに伴い臨床現場での急性膵炎の診療にもさらなる向上が求められていると言える.今回当院にてガイドライン改訂後の過去1年半の間に経験した急性膵炎症例について検討しその特徴や諜思について報告する.【方法】当院にて2010年1月~2011年6月の間1に急性膵炎の診断にて入:院加療を行った31症例.(ERCP後膵炎は除く)を対象として検講を行った【結果】311症例の年齢は16歳~89歳(平均年齢5a1歳)で男性22例女性9例であった成因.としてはアルコール性14例胆石tt 10例特発性6例その他1例で年齢別では65歳以上では胆石性が65%と多く64歳以下ではアルコール性が59%と多かった慢性膵炎急性増悪例が7例ありうち5例はアルコール性であった.全症例中IgG4上昇を認める症例はなかった.改訂基準での軽症例が18例重症例が13例でいずれも死亡例は認めなかった.重症例のうちCT Gradeのみで重症と判定した症例が9例予後因子のみで重症と判定した症例が2例CTGrade・予後因子の両方で重症と判定された症例が2例であった.また重症例13例のうち蛋白分解酵素阻害薬・抗菌薬膵局所動注療法血液浄化療法を行ったのは3例であった.軽症急性膵炎と重症急性膵炎を比較すると入院時の血清アミラーゼ値は同程度であ.りt尿中アミラーゼとリパーゼの値は重症のほうが高い傾向が見られたが有意差は認めなかった.一方MAX CRP値については有意差をもって重症膵炎の方が高値であった平均入院日数は軽症例で12.4日重症例で24、8日平均絶食盛服は軽症例で4.6日重症例で9.7日であった.【結論】ガイドライン改訂後当院で経験した急性膵炎31症例について報告した急性膵炎の診療の向上のためガイドラインに沿った診療とさらなる症例の集積が必要と思われた
索引用語