セッション情報 | 一般演題(ポスター)ディスプレイ3膵炎 |
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タイトル | P-107 膵仮性嚢胞を合併した膵石症の治療 |
演者 | 山本智支(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院内科) |
共同演者 | 芳野純治(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院内科), 乾和郎(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院内科), 若林貴夫(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院内科), 三好広尚(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院内科), 小林隆(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院内科), 服部信幸(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院内科), 小坂俊仁(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院内科), 友松雄一郎(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院内科), 松浦弘尚(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院内科), 成田賢生(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院内科), 鳥井淑敬(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院内科), 森智子(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院内科) |
抄録 | 過去20年聞に当院で膵石治療を行った111例のうち膵仮性嚢胞を合併した7例の治療成績について検討1した。男女比は6:1平均年齢は57歳(42~83歳)平均観察期間は32ヶ月.(0~69ヶ月)であった.慢性膵炎の成因はアルコール性6例副甲状腺機能充進症1例であった.結石数は単発1例多発6例部位は頭部7例体部2例.尾部5例(重働り)結碓は平均9.7mm(3~15㎜)であった.主膵管狭窄は3例に認めた.膵仮性嚢胞は単発6例多発1例部位は頭部4例体部2例尾部2例(重複あり)嚢胞径は平均44mm(106~105mm)であった.嚢胞径と個数でA群:嚢胞径60mm未満で単発とB群:嚢胞Z9 60mm以上または多発の2つに分類したがA群は4例。 B群は3例であった.膵石治療は全例でESWLを行ったがB群では嚢胞治療を優先した、嚢胞治療は1例で膵管ステント留置1例で経皮経肝的嚢胞ドレナージおよび膵管ステント留置1例でEUS下嚢胞ドレナージを行った結石除去に内視鏡的治療を併用したのは3例で2例はESWL後にEPSTを行った.全例で重篤な合併症は認めなかった。主膵管内膵石は完全消失4例2例残存1例治療中である残存した2例は頭部の皿石であった.仮性嚢胞は6例で消失し1例で縮小した.消失した後1ヶ月以上経過観察した4例中2例は再発・増大を認めなかったが2例は外科治療に移行しておりともにB群であった1例は2ヶ月後に嚢胞再発を認め嚢胞内出血を認めたため外科手術となった.他1例は1ヶ月以内に嚢胞が再発しその後の治療で症状が消失しなかったため外科手術を行った.外科治療への移行率は仮性嚢胞合併袖石症は29%(2/7例)仮性嚢胞非合併膵石症5.7%(6/1〔履例).と比較し有意に高率であった.膵石の尾側に嚢胞がある症例でESWLは有用であるが外科移行率が高率で特にB群では早期に外科治療への移行を考慮すべきである |
索引用語 |