セッション情報 | 一般演題(ポスター)ディスプレイ3膵炎 |
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タイトル | P-108 腹痛を契機に発見されたHemosuccus pancreaticusの4例の検討 |
演者 | 江口考明(大阪府済生会中津病院消化器内科) |
共同演者 | 山下博司(大阪府済生会中津病院消化器内科), 長谷善明(大阪府済生会中津病院消化器内科), 上田綾(大阪府済生会中津病院消化器内科), 川口真平(大阪府済生会中津病院消化器内科), 古賀英彬(大阪府済生会中津病院消化器内科), 生方聡史(大阪府済生会中津病院消化器内科), 仙田花実(大阪府済生会中津病院消化器内科), 田中敏雄(大阪府済生会中津病院消化器内科), 大橋理奈(大阪府済生会中津病院消化器内科), 福知工(大阪府済生会中津病院消化器内科), 伊藤大(大阪府済生会中津病院消化器内科), 蘆田潔(大阪府済生会中津病院消化器内科) |
抄録 | 【背景】膵仮性嚢胞は感戴閉塞破裂.穿通撮血という重大な合併症を起こす疾患で、嚢胞内への出血を伴い主膵管を介して消化管出血するものをHemosuccuspancreaticusという。出血時に腹痛を伴うことも稀ではなく急性腹症の原因とも考えられる【目的/対象1当院で2010年~2011年に経験したH:emqsuccus pancreati-cus(内視鏡的に乳頭出血を確認)4例の背景と冶療を検討した.【結果】平均年齢は6α7(48~70)歳男女比4=0で基礎疾患は4例ともアルコール性慢性膵炎.幽血契機はアルコール多飲による慢性膵炎急性増悪が原因.仮性嚢胞診断から出血確認までの日数は(10年:1例/2年5ケ月:1例/1ヶ月:1例〆嚢胞初診断時:1例)でt4例とも腹痛精査中にCTで膵仮性嚢胞と嚢胞内出血を認め内視鏡的にも乳酬血を確訊た.平均嚢胞径4&6(10・一110.) mm.輔弼225(1-4聰・(嚢胞計9個)嚢胞部位(頭部:3/体部:4/尾部:2個.).2例は嚢胞内に仮性動脈瘤を形成し脾動脈コイル塞栓後に経乳頭的ドレナージで嚢胞縮小を認めた.1例は嚢胞内出血を認めるが動脈瘤形成が無く、出血確認17日後にコイル塞栓せず経乳頭的ドレナージのみで嚢胞縮小を認めた.卿1の1例は昂i血時にHgb 6.Og!d1と低下し.tH血血管を特定できずIVRは困難と判断.輸血での保存的治療としたが嚢胞近傍の膵実質にPET-CTで集積を認め膵癌か腫瘤形成性膵炎の判断不可能で出血源加療を含めた膵頭十二指腸切除衝を行った.病理結果は悪性所見無くtPan-creas retention cystであった.【結論1仮性嚢胞治療はEUSの進歩で経消化管的ドレナージが主流となりつつあるが偶発症報告も多数あり仮性動脈瘤や出血を伴う嚢胞穿刺はコンセンサスがまだ無い.本症例はIVRと経乳頭的ドレナージで良好な成績を得られ出血源特定困難時には積極的外科治療を行うべきと考えられた今後の更なる症例蓄積で嚢胞ドレナージ法の検討価値があると考えられる. |
索引用語 |