セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

タイトル

P-110 当科で経験した膵神経内分泌腫瘍(PNET)の6例

演者 古賀英彬(大阪府済生会中津病院消化器内科)
共同演者 江口考明(大阪府済生会中津病院消化器内科), 長谷善明(大阪府済生会中津病院消化器内科), 川口真平(大阪府済生会中津病院消化器内科), 上田綾(大阪府済生会中津病院消化器内科), 仙田花実(大阪府済生会中津病院消化器内科), 生方聡史(大阪府済生会中津病院消化器内科), 田中敏雄(大阪府済生会中津病院消化器内科), 大橋理奈(大阪府済生会中津病院消化器内科), 山下博司(大阪府済生会中津病院消化器内科), 福知工(大阪府済生会中津病院消化器内科), 伊藤大(大阪府済生会中津病院消化器内科), 蘆田潔(大阪府済生会中津病院消化器内科)
抄録 【症例1】67歳女性健診で尿潜血認め腹部超音波検査で膵頭部に30mm大の低エコー腫瘍を認め当科紹介受診となる造影CTでは膵頭部に30mm大の早期相から平衡相まで造影されMRIではT1殖で低信号T2WIで高信号を呈する腫瘍を認めた. ERCPでは膵管合流異常症を認め.主膵管の造影は困難であった.PET-CTで腫瘍に強いFDG集積を認め膵神経内分泌腫瘍と診断し幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理所見ではPNET G2と診断した.術後5年2か月無再発生存中である【症例2182歳女性.2008年より低血糖症状を認めていたが補食にて改善していた.2010年より低血糖発作が頻繁になり近医受診し腹部CTで膵頭部近傍に40mm大の腫瘍を認め当科紹介受診となる.造影CTでは膵頭部に10mm大体部に12mm大の早期相から平衡相まで造影される腫瘍を認めT腎静脈下縁の腹部大動脈右側に40mm大の壊死巣を伴いまだらに濃染する腫瘍を認めた.各腫瘍はMRIではTIWIで低信号T2WIで高信号でありPET-CTでは腹部大動脈右側の腫瘍にはFDGの強い集積を示し要事の腫瘍には軽度のFDG集積を認めたERPでは主膵管に異常所見なくリンパ節転移を伴う多発インスリノーマと診断した.高齢であり低血糖症状緩和目的に腫瘍摘出術施行した.術中迅速診断で腹部大動脈右側の腫瘍はshwannomaの診断であったため摘出せず膵腫瘍のみの核出術となった.病理診断では膵腫瘍は共にNET G1であDた.【まとめ1今回我々は2006年から2011年までの間に手術加療が可能であったPNETを上記症例に非機能性PNET3例インスリノーマ1例を加えた6症例経験したため文献的考察を加えて報告する.
索引用語