セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ1

胃・十二指腸

タイトル

P-117 前庭部早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)後に狭窄症状を呈した症例の検討

演者 佐々尾航(自治医科大学内科学講座消化器内科学部門)
共同演者 三浦義正(自治医科大学内科学講座消化器内科学部門), 吉澤充代(自治医科大学内科学講座消化器内科学部門), 當摩祥子(自治医科大学内科学講座消化器内科学部門), 大澤博之(自治医科大学内科学講座消化器内科学部門), 佐藤貴一(自治医科大学内科学講座消化器内科学部門), 山本博徳(自治医科大学内科学講座消化器内科学部門), 菅野健太郎(自治医科大学内科学講座消化器内科学部門)
抄録 【背景】消化管ESD.は任意に切開ラインをおくことができるため大きな病変でも一括で切除でき正確な病理診断が可能であることが最大の魅力である.一方切除面積が大きいと合併症として術後狭窄が問題となり胃前庭階病変においては切除が十=二指腸にかかる症例では狭窄をきたすことも予測されるが切除が十二指腸にかからない症例でも狭窄症状を訴える患者を経験する.【目的】前庭部ESD切除後に狭窄症状を有した症例の検討【方法】2006年4月から2011年10月まで施行した胃ESDのうちESD切除後に狭窄症状を有した7症例について病変背景ESD治療成績後治療の検討を行った【結果】男女比4:3平均年齢77.4歳(58-89)で7例中5例が75歳以上であった.十二指腸粘膜まで切除が及んだ症例は3例であった.十二指腸粘膜まで切除の及ばなかった4症例のうち2症例は十二指腸潰瘍搬痕が存在していたt病変の主な存在部位は前壁4例4・薄3例であった.切除に伴う粘膜欠損は7症例すべて3/4周以上であった.平均切除長径63.7mm(46-90)平均腫瘍長径42mm(25-67)平均切除時間122.3min(31-204).腫蕩形態はIIa/IIc/Ha+Hc/Ha+Hbが1/2/3/1組織型は分化蠕虫5例未分化混在癌2例術後病理診断で全例M癌であった全例一括切除であったが2例で技術的問題の切れ込みで深部断端が評価不能であった.狭窄に対する治療としては未分化混在癌で深部断端評価不明であった1例で追加外科手術を行い残りの6例中5例でバルーン拡張を行いtl例でバルーン拡張で穿孔を起こし手術を行なった.残りの4例でバルーン拡張を行い症状は軽快した.1例は内視鏡のブジーのみで軽快した.【結論】十二指腸粘膜に切除が及ばなくても狭窄症状が起こった症例を経験した.その原因として年齢や変形などが関与していると推測され今後症例の集積が必要である
索引用語