セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ1

胃・十二指腸

タイトル

P-120 悪性胃十二指腸狭窄に対する十二指腸ステント留置に関する検討

演者
共同演者
抄録 【背景1悪性腫瘍による胃十二指腸独窄は郭勤摂取を不能にし様々な閉塞症状をきたす.近年まで胃空腸バイパス術が標準治療とされていたが2010年4月よりBoston一一SCientific社製のWallFlex Duodena1 Stentが保険収載となり十二指腸ステント留置の右用性が報告されている.今回当院における悪性胃十二指腸狭窄症例に対する同ステントの留置症例に関して検討した.【対象と方法】2010年7月目ら2011年10月までの16か月間に経験した10症例(男性6例女性4例平均年齢66.2歳)を対象とした.原疾患は胃癌4例膵癌4例胆嚢癌1例尿管癌1例で閉塞部位は幽門4例球部から下行脚4例水平脚2例であった内視鏡はTJF一一260VまたはGIF-2T200を使用し透視下にThrough二the-scope(TTS)法で十二指腸ステントを留置した.これちの症例に対して所要時間t治療効果偶発症などの検討を行った.【結果】全症例留置に成功し所要時間の平均は474分であった.ステント留置後に経口摂取可能となったのは9例で摂取開始までの平均日数は水分で2.1日食事で3.0日であった.Gastric Outlet Obstruction Scoring System(GOOSS)は術前の平均α6から1.6と著明に改善した.また3例はステント留置後に化学療法を施行した.生存中にステント閉塞をきたした3例にはステント再留置を行った.ステント挿入後の生存期間の中央値は82.5日であった出血の偶発症が2例に発生し1例は出血がコントロールできずに術後8日で死亡した.【結謝悪性胃十二指腸狭窄に対するステント留置術は閉塞症状の緩租QOL向上に寄与しその後の化学療法の継続が可能になる有用な治療法と考えられる。しかし重篤な偶発症の発生もみられること矛ら慎重に適応を検討する必要がある
索引用語