セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ1

胃・十二指腸

タイトル

P-125 NBI併用拡大観察診断能のラーニングカーブについての検討

演者 伊藤錬磨(石川県立中央病院消化器内科)
共同演者 辻重継(石川県立中央病院消化器内科), 土山寿志(石川県立中央病院消化器内科)
抄録 【目的】胃病変質的診断テスト(以下NBIテスト)を用いることによりNBI併用拡大観察の質的診断能向上の可能性を以前報告した.今回は1年後に同様のNBIテストを行いNBI併用拡大観察診断能のラーニングカーブについて検討した.【方法】NBIテストの方法はWLI単独で診断(WLI群)NBI併用拡大観察を付加して診断(NBI群)する2通りの方法で病変に対する質的診断を行い病変各々に対して診断の確信度(最:大5最低1)を判定した.WLI群およびNBI群は同一病変を別の日に診断した。2010年8月のNBIテスト及び2011年8月のNBIテストをともに行った11名の結果を比較検討した.t結果】2010年の結果は全体でのWLI群/NBI群の正年率感度特異度確信度それぞれにおける検討で有意な差は認めずNBI経験年数における検討でNBI群にてNBI経験2年以上/2年未満の正工率は85.0%/72.3%と経験年数に応じて有意な差を認めた(p=O.017)2011年の結果は全体でのWLI群INBI群の正診率は65.8%/70.7%(p=O087)感度64.0%/71.1%(pニO.098)特異度74.9%/72.7%と正剛率・感度においてNBI併用拡大観察による診断能の上乗せ効果を認める傾向にあり確信度における検討では確信度5においてWLI群/NBI群の正診率は75.0%/8輔%(p=O.059)と上乗せ効果を認める傾向.にあった2010年でのNBI経験年数における検討では経験年数にて診断能の有意な差は認めなかった.また両年のMSP. MVPDしのirregularregUlarabsentの正切率について検討したところDL absentのみが43.6%/43.6%と他に比べ極端に低く静止画における診断の限界が示唆された.【結語】1年後に施行したNIBIテストにて正診率・感度はNBI併用拡大観察による診断能の上乗せ効果を認める傾向にありNBI経験年数にて診断能の有意な差は認めなくなったことよりラーニングカーブを認めたと考えられた.しかし静止画によるNBIテストではDL absentを診断できないなどの限界も示唆され今後は動画を用いたテストなども検討していきたい
索引用語