セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ2

小腸

タイトル

P-126 在宅中心静脈栄養療法導入クローン病症例の特徴と問題点

演者
共同演者
抄録 クローン病(CD)で小腸の短い症例(以下短腸)では栄養障害水分電解質異常をきたし在宅申心静脈栄養(HPN)を導入する場合がある今回、 CD術後のHPN導入症例を対象とし、臨床経過を検討した.【対象】HPN導入を要したCD23例を対象とした.1方法】臨床背景別⊇N導入理由と時期HPN継続の有無.予後を検討した.1結果】残存小腸長は100㎝以下5例101-150cm14例151-200cm4例人工肛門造設14例(小腸ll例大腸5例)自然肛門温存9例であった(回盲弁温存:3例).CDの診断からHPN導入までの平均期間は18年(7-27)で平均手術回数は5回(1-15)であった.HPN導入理宙は脱水または栄養低下を伴う二尊17例短腸に痩孔小腸狭窄痔痕を舎併した症例がそれぞれ3例2例1例であった.HPNを中止した症例はS4.7%(8例)であり2例は離脱し経過良好であったが残り5例ではカテーテル感染や本人の希望で中止したが.その煙いずれも脱水による症状や腎機能障害などの異常を認め経腸栄養や補液の継続が必要であった.HPN導入中に手術を要した症例は176%(3例)でいずれも栄養や脱水の改善が困難でありHPNの継続中である.合併症はカテーテル感染が65%(15例)肝機能異常61%(14例)静脈血栓症13%(3例)の順に多く、カテーテル感染ののべ感染数は35圓であり表皮ブドウ球菌が18回検出と最も多かった.血栓症例のうち2例は血栓溶解剤を申止できず、1例はカテーテル感染による感染性心内膜炎を合併し多臓器不全で死亡した.社会復帰状況をみる.と就労39.1%(9例)家事21.7%(5例)在宅療養26.0%(6例)就職活動rp 8.6%(2例ンであった.【結語】小腸長の短いクローン病症例.に対し且PNは栄養状態や脱水改善に有用で半数以上で社会復帰が可能であった.しかし導入後は重篤な合併症があることから適応を十分に検討し施行時には合併症の発生に十分留意し発生時には迅速な対応が必要である
索引用語