セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ2

小腸

タイトル

P-128 クローン病栄養療法の長期予後

演者 福田能啓(兵庫医科大学地域総合医療学)
共同演者 山本憲康(兵庫医科大学地域総合医療学), 奥田真珠美(兵庫医科大学地域総合医療学)
抄録 【背景】未だクローン病を完治させる治療法はないが5-ASA副腎皮質ホルモン免疫抑制剤白血球除去吸着療法抗体製剤等の治療法が開発されたことにより活動期のクローン病の寛解期導入が比較的容易になったといえる.しかし寛解状態を長期に渡って維持することが困難な場合も少なくない、通常の食事摂取により再燃し増悪することを経験するが食事脂肪の制限やelimination dietに加えて成分栄養剤の投与で寛解状態の長期維持が可能となっている.【目的】成分栄養剤を用いた栄養療法症例の長期予後について【方法】1982年より成分栄養剤(エレン純一ル)を用いた栄養療法を開始した.これまでに栄養療法を試みたクローン病症例は800例.に及んでいる.成分栄養剤を用いた栄養療法が長期に亘って実施できた多くの症例の経過を観察した.【結果】成分栄養剤の投与量が理想体重lkgあたり30kca1以上の群が最も寛解維持に優れていた.クローン病では術後の短腸症候群症例が少なくない.これらの症例に対してはシンパイオテックス水溶性食物繊維などで活動性の肛門病変に対しては漕性炭投与などで対応することで栄養療法の継続が可能であった.長期に亘って栄養療法を継続している症例では5-ASAを除く殆どの薬物療法を実施しておらずその摂取方法は経管又は経口/経管が過半数を超えていた.長期に栄養療法を継続する半数を超える症例が10年以上経過しておりコンプライアンスは良好であった.成分栄養剤の長期継続で問題とされている血中セレン濃度T/T比EPA/AA比も臨床上問題とならない範囲内であb900kca11以上を継続する症例で手術率の低下傾向が認められた.【結果】成分栄養剤による栄養療法では食事指導を併用することにより微量元素欠乏や必須脂肪酸欠乏を懸念することなくt寛解を長期間維持することが可能である.栄養療法をコンプライアンスよく長期に継続することでt手術率を低く抑えられる可能性が示唆された
索引用語