セッション情報 |
一般演題(ポスター)ディスプレイ2
大腸
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タイトル |
P-132 Infliximab治療を行った腸管ベーチェット病の臨床的検討
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演者 |
須藤訓(東京慈恵会医科大学葛飾医療センター消化器肝臓内科) |
共同演者 |
板垣宗徳(東京慈恵会医科大学葛飾医療センター消化器肝臓内科), 宮崎民浩(東京慈恵会医科大学葛飾医療センター消化器肝臓内科), 相澤良夫(東京慈恵会医科大学葛飾医療センター消化器肝臓内科) |
抄録 |
【背景】腸管ベーチェット病は難治性でその治療に難渋することも多い.治療としてステロイド免疫抑制剤5ASA剤に加え近年では抗TNF一α抗体製剤が用いられその効果が報告されている.【目的】今回我々は腸管ベーチェット病と診断した8例のうちinthXimab(IFX)を投与した4例を中心に臨床的検討を行った.【成績1対象は1996~2010年まで当科にて腸管ベーチェット病と診断し経過をみている8例である.年齢は26歳~72歳(平均52歳)男性3例女性5例IFX投与は4例である.発症年齢は工FX例で362歳と非投与例(60歳)より低かった.眼病変は1例にとどまり口腔内アフタは全例に認めた.HLA-B51は2例のみに認めた.腹痛発熱.下血を主症状とし病変は回盲部に多発していた.IFX例と非投与例を比較するとIFX例では全例に陰部潰瘍を認めること病変範囲が回盲部回腸末端だけでなく全大腸の広範囲に及ぶことステロイド投与総量が多く(11035mg:2526mg>諸治療抵抗例であることが特徴的であった.IFX投与により全例に臨床所見内視鏡所見ともに改善を認めた.また手術歴がある2例に対しても術後の再燃抑制に一定の効果を示している.全例とも重篤な副作用を認めず6年4ヶ月の長期投与例も安全に維持投与を継続し得ている(平均投与期間2年8ヶ月).2011年の報告ではIFX投与96例の解析より573%の症例で臨床所見内視鏡所見ともに改善を認め副作用無効による中止が19例であったまた病変は回盲部に多発しステロイドを含む諸治療抵抗例が多かった.自験例も治療抵抗例に投与して一定の効果を得ており同様の傾向がみられた.【乱撃IFXは保険適応はないものの難治性腸管ベーチェット病において有効な治療である可能性が示唆された. |
索引用語 |
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