セッション情報 パネルディスカッション25(消化器内視鏡学会・消化器病学会・消化器がん検診学会合同)

H. pylori 除菌後長期経過による内視鏡像の変化

タイトル 消PD25-11:

胃MALTomaに対するH.pyrori除菌療法後の長期経過;内視鏡像の変化も含めて

演者 西崎 朗(兵庫県立がんセンター・消化器内科)
共同演者 山本 佳宣(兵庫県立がんセンター・消化器内科), 井口 秀人(兵庫県立がんセンター・消化器内科)
抄録 (目的)胃MALTomaへの除菌療法の長期経過と内視鏡像の検討. (対象・方法)MALToma47例.年齢27歳-83歳,低異型度MALToma(LG)/びまん性 B 細胞リンパ腫(DL) =43/4,隆起型/陥凹型=26/21,病期I/II1/IIE/IV=40/5/1/1, H.pyrori(HP)陽性/陰性=43/4,深達度 -sm1/sm2-3/mp以深=30/9/8.経過観察期間3-162ヶ月(中央値48ヶ月)全例除菌施行,除菌後増悪例・12ヶ月以上不変例には放射線療法・化学療法を追加.内視鏡形態はびらん・潰瘍・IIcを陥凹型,敷石・IIa・IIaIIc・腫瘤を隆起型とした.HPは鏡検・培養・呼気試験で判定(成績)全例除菌に成功。局所改善は25/47(53%). LG:DL=23/43(53%): 2/4(50%), 隆起:陥凹=10/26(38%):15 /21(71%).StageI:II1:IIE:IV=23/40(58%):2/5(40):0/1(0):0/1(0). HP 陽性: 陰性=24/43(56%):1/4(25%), -sm1:sm2-3:mp-se=19/30(63%):4/8(50%):2/8(25%).無効例はDL・隆起型・II1以上・HP陰性・sm2以深・API2-MALT1陽性例に多かった.二次治療(24例)は放射線治療18例でstageI14例全例寛解.stageII1は4例 中 2例寛解2例は遠隔進展.stageIIE 1例:原発巣他部位再発.化学療法は4例中3例寛解、1例胃他部位再発.手術・ESD 2例全例寛解. 三次治療(4例)は化学療法 3例:3例寛解,放射線治療 1例;1例寛解.内科治療胃温存率 94%(44/47).内科的治療例中遠隔進展3例、急速増大1例でDL・隆起型、II1例であった。胃内他部位病変2例.内科的治療完全寛解率 93%(41/44) 経過中原病死なし.除菌後治癒所見は胃炎様、瘢痕、萎縮斑で長期間無再発で、NBI拡大では除菌前目立つ枯れ枝状血管は寛解例では減少消失していた。(結論)除菌療法を軸とした内科治療は胃MALTomaに長期間有用だが、DL・隆起型・II1症例は遠隔・急速進展に注意を要する。
索引用語 胃MALToma, 除菌療法