セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ2

大腸

タイトル

P-134 潰瘍性大腸炎に対する白血球除去療法の寛解導入および寛解維持効果についての検討

演者 岡崎倫子(津山中央病院消化器内視鏡センター)
共同演者 竹本浩二(津山中央病院消化器内視鏡センター), 濱田健太(津山中央病院消化器内視鏡センター), 馬場雄巳(津山中央病院消化器内視鏡センター), 山崎泰史(津山中央病院消化器内視鏡センター), 高山裕基(津山中央病院消化器内視鏡センター), 竹中龍太(津山中央病院消化器内視鏡センター), 平良明彦(津山中央病院消化器内視鏡センター), 柘野弘史(津山中央病院消化器内視鏡センター), 藤木茂篤(津山中央病院消化器内視鏡センター)
抄録 【背景】白血球除去療法は潰瘍性大腸炎(UC)の治療法の一つとして確立し11年経過しておりその位置づけも明確にされてきた.【方法】今回我々は当院で自血球除去療法(CAP)を行ったUC症例に対して寛解導入及び寛解維持効果について検討を行った.【対象]2008年5月~2011年10月までに当院でUCに対してCAPを施行した20例(9例力点側大腸炎型11例が全大腸炎型)を対象とした.効果判定はclinical activity index(Lichtiger index)を用いCAI≦4を寛解導入とした.【結果1GranUlocytapheresis(GCAP)における寛解導入率は1コ口ス施行例では6/8例(75%)2コース施行例では4/5例(80%)全体では10/13例(76.9%)であった.GCAPでの再燃率は6/10例(60%)で再燃までの富里は平均4.8ヶ月(O.5・一10.5ヶ月)であった.Leukocytapheresis(LCAP)における寛解導入率は1コース施行例では4/5例(80%)2コース施行例では2/2例(100%)全体では6/7例(85.7%)であったLCA:Pでの再燃率は1/6例(16%)で再燃までの期間は23ヶ月であった.再燃した症例でのアザチオプリン.の併用率は4/7例(57.1%)で6ヶ月以上寛解維持できている症例でのアザチオプリン併用率は3/3例(100%)であった.副作用はGCAPで5/13例(38.4%)LCAPで0/7例(0%)であった.内訳は頭痛嘔気ふらつき気分不良であった.【結論】白血球除去療法は寛解導入効果はあるものの維持効果には乏しく寛解導入後アザチオプリンを併用することが望ましいと考えられた.
索引用語