セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ2

大腸

タイトル

P-135 活動期潰瘍性大腸炎患者における栄養療法と栄養評価の検討

演者 中澤敦(東京都済生会中央病院内科)
共同演者 瀧田麻衣子(東京都済生会中央病院内科), 岸野竜平(東京都済生会中央病院内科), 関恵理(東京都済生会中央病院内科), 岩崎栄典(東京都済生会中央病院内科), 泉谷幹子(東京都済生会中央病院内科), 塚田信廣(東京都済生会中央病院内科)
抄録 【背景1炎症性腸疾患の患者数は急増中であり根治療法がなく病態の解明に基づく新規治療法の開発が急務とされている.本邦のクローン病の治療は薬物療法に加えて栄養療法(経腸栄養療法)の二つが大きな柱となっている。一方潰瘍性大腸炎は経腸栄養を含めた栄養療法の効果については余り検討されていないが重症例で禁食が長期化する場合は低栄養状態が問題となっており比較的若年者でも短期間に高度な低アルブミン血症を認めることがある.【目的】活動期潰瘍性大腸炎における栄養療法の有用性とその栄養状態の評価について検討する.【方法1今回当院において2007年から2011年の4年間に中等症の潰瘍性大腸炎患者で発症時または再:燃時に3.5mg/d1以下と低アルブミン血症を認めた40歳以下の5症例について検討した.【成績】患者背景は男性2人女性3人で平均年齢308歳であった.再燃前の治療は5ASA製剤使用が4例で3例では免疫調整剤が併用されていた.再燃後の治療は全例でPSLの強力静注が開始されて抗生剤も併用されていた馬食の期間は平均8日間でありその間の投与カロリーは平均で約393kcalであり3例では食事開始の前に市販の栄養剤を含めて経腸栄養が併用されていたt最大体重減少は平均で6.8kgでありtそのうちの1例は入院初期の投与カロリーが少なかったためにもとの体重に戻るのに約3ヶ月を要している.また血清アルブミン値は平均で2.78mg/d1であり平均34.4日で正常値に戻った前述の1例は正常値に戻るのに63日を要した.【結論】活動期潰瘍性大腸炎では経腸栄養を含めた栄養療法がその後の体重の増加やアルブミンの正常化に寄与していると考えられた
索引用語