セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

C型肝炎1

タイトル

P-137 C型慢性肝炎に対するIFNβ/Ribavirin併用療法の検討

演者 武田梨里(大阪厚生年金病院消化器内科)
共同演者 塩出悠登(大阪厚生年金病院消化器内科), 村井一裕(大阪厚生年金病院消化器内科), 松村有記(大阪厚生年金病院消化器内科), 城尚志(大阪厚生年金病院消化器内科), 甲斐優吾(大阪厚生年金病院消化器内科), 森田理恵(大阪厚生年金病院消化器内科), 北久晃(大阪厚生年金病院消化器内科), 西塔民子(大阪厚生年金病院消化器内科), 貫野知代(大阪厚生年金病院消化器内科), 中田悠紀(大阪厚生年金病院消化器内科), 千葉三保(大阪厚生年金病院消化器内科), 前田晃作(大阪厚生年金病院消化器内科), 内藤雅文(大阪厚生年金病院消化器内科), 道田知樹(大阪厚生年金病院消化器内科), 伊藤敏文(大阪厚生年金病院消化器内科)
抄録 【目的】現在わが国のC型慢性肝炎に対する治療はベグインターフェロン(PeglFN)とりバビリン(RBV)の併用療法が標準となっている.しかし過去のIFN一α製剤による治療で精神症状が出現した症例やうつを含む精神疾患がある症例高齢者では治療が困難である.そこで今回は精神症状の副作用が少ないIFN一βを用い当院でのIFN一βとRBV併用療法の治療成績を検討した、【方法1対象は2009年10月の保険認可後に当院においてC型慢性肝炎症例に対しフェロンとレベトーールの併用療法を導入した6例全例が高ウィルス量でGenotype1型が4例2型が2例で男性1例女性5例であった.そのうち精神疾患の既往があるのは4例前治療がIFN網膜症申状腺機能充進症で中止となった症例が各1例であった.平均年齢は593歳(47・一68歳)であったGenotype1型は48週間2型は24週の併用療法を行った.IFNβに関しては最初の2週間を連日投与その後は週3回の間欠投与とし各症例の治療成績(RVR率c-EVR率SVR率)を検討した.精神症状の副作屠に関してはSDS(Self-Depression Scale)スコアを用いて検討した.【成績】全6症例でIFNβの投与が終了し1型の4例中2例で。-EVR・SVRが得られた.2型は2例中1例でRVRののちSVRを達成した.またIFNβを減量・休貸した症例は2症例あったがフェロンの合併症による治療中断例はなかった.精神障害の発症や悪化を認めた例は認めず経過中SDSスコアの上昇は見られなかった.【結論】当院でIFN一β/RBVを併用投与した患者において前治療で精神症状の出現により十分な治療が得られなかった症例や精神疾患の既往のある症例に対しても現時点で大きな合併症はなく安全に治療を継続することができている.今回は高齢者の症例が少なく今後更に症例を集積し安全性や高齢者への治療成績を評価していく必要がある。
索引用語