セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

C型肝炎1

タイトル

P-139 C型慢性肝炎(セロタイプ1高ウイルス量)に対するPeg-IFN+Ribavirin併用治療におけるウイルス陰性化時期別にみた標準および延長治療の成績

演者 杉原潤一(岐阜県総合医療センター消化器内科)
共同演者 清水省吾(岐阜県総合医療センター消化器内科), 岩砂淳平(岐阜県総合医療センター消化器内科), 芋瀬基明(岐阜県総合医療センター消化器内科), 岩田圭介(岐阜県総合医療センター消化器内科), 大島靖広(岐阜県総合医療センター消化器内科), 安藤暢洋(岐阜県総合医療センター消化器内科), 馬淵正敏(岐阜県総合医療センター消化器内科), 小原功輝(岐阜県総合医療センター消化器内科), 加藤潤一(岐阜県総合医療センター消化器内科)
抄録 【目的】C型慢性肝炎に対する抗ウイルス治療効果はウイルス陰性化時期に影響されるそこでセロタイプ1高ウイルス量のC型慢性肝炎に対するPeg-IFN+Ribavirin併用治療における標準および延長治療のSVR率をウイルス陰性化時期別に検討した.【対象と方法】併用治療が導入されたC型慢性肝炎311例のうち.セロタイプ1高ウイルス量で陰性化時期の評価が可能な185例を対象とした.陰性化時期別に標準治療(48週)と延長治療(60~96週)のSVR率を検討した.また陰性化時期に関与する因子についても検討した【成績】8週以内陰性旧例(59例)では申止・未判定7例以外のSVR率は標準91.3%(42/46)延長66.7%(4/6)であり8週以内陰性化に関与する因子は2週ウイルス減少率ウイルス量性別であった.12~20週陰性化例(77例)では中止・未判定15例以外のSVR率は標準571%(8/14).延長64.6%(31/48)であった.12週陰性化例(37例)に限ると.中止・未判定7例以外のSVR率は標準42.9%(3/7)延長652%(15/23)であった.12~20週陰性化に関与する因子は4週ウイルス減少率20週Ribavhin服薬率ALTであった.24~36週陰性化例(17例)では未判定3例以外のSVR率は標準0%(0/1)延長23.1%(3/13)であった40~48週陰性化例(5例)では未判定1例以外の延長治療のSVR率は0%(0/4)であった一方標準治療で陰性化が得られなかったのは27例(146%)であったt【結語1セロタイプ1高ウイルス量では8週以内陰性面目は標準治療で極めて良好なSVR率が得られ12~20週陰性旧例は延長治療でSVR率の向上が認められた.しかし24~36週陰性化例は延長治療でもSVRは低率にとどまり40~48週陰性化例ではSVRが得られなかった従って高いSVR率を得るためには20週以内のウイルス陰性化を目指すことが重要と思われる.
索引用語