セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

C型肝炎1

タイトル

P-141 1型高ウイルス量C型慢性肝炎に対するPEG-IFN/RBV併用療法の治療成績―IFNβ先行投与はSVR向上に貢献しえたか?―

演者 石川達(済生会新潟第二病院消化器内科)
共同演者 窪田智之(済生会新潟第二病院消化器内科), 阿部寛幸(済生会新潟第二病院消化器内科), 長島藍子(済生会新潟第二病院消化器内科), 廣瀬奏恵(済生会新潟第二病院消化器内科), 冨樫忠之(済生会新潟第二病院消化器内科), 関慶一(済生会新潟第二病院消化器内科), 本間照(済生会新潟第二病院消化器内科), 吉田俊明(済生会新潟第二病院消化器内科)
抄録 【目的】C型慢性肝炎に対するPEG-IFN〔》RBV併用療法はGenotype1型では約5~6割の著効が期待されている.しかしながら早期にウイルス減少が得られた(Early Virological Response:EVR)症例でないと持続ウイルス陰性化(SVR)が得がたいことが知られているまたIFNβ1日2回投与が強力な抗ウイルス効果を示しその効果はIFNα/RBV併用療法をも凌ぐことが報告されている.そこでPEG-IFNOdRBV併用療法開始早期のウイルス量減少を得る方策として導入2週間をIFNβの1日2回投与することでEVR率とSVR率の向上が得られるかにつき検討した.【対象と方法1対象は1型高ウイルス量C型慢性肝炎30例に対しPEG-IFNα2b/RBV併用48週投与した13症例(A群)IFNβ2週間投与後PEG-IFNot2b/RBV併用46週投与した17症例(B群)においてのEVR率およびSVR率の比較検討をおこなった.【成績11FNβ先行PEG-IFNα2b/RBV療法群のSVR率が70.6%とPEG-IFNα2b/RBV療法群の50。0%と比較し高い傾向にあった.SVRに寄与した因子の検討ではEVRが得.られたか否かでありEVRに寄与する因子はIFNβ先行投与の:有無であった.【結論lIFNβを先行投与することでEVR率が高まりSVR率の向上に繋がることが示唆された.現在IFNβ/RBV併用が可能となりより高いSVR率の向上が期待される.
索引用語