| 抄録 |
【目的1Genotype2（G2）におけるペグインターフェロン（PEG）＋リバビリン（RBv）併用療法においては治療開始4週目HCV陰性（RVR）では高率にSVRを達成できる．一方非RVR例ではRVR例に比べSVR率が低く延長投与によりSVR率が向上するとされているが長期間の治療が最適か否かはまだ検討を必要としている．今回我々はPEG＋RBV療法を施行したG2のC型慢性肝炎（CHC）において延長投与の有用性について検討した．【方法】当二施設にてPEGIFN＋RBV療法を導入したG2のCHC患者のうち24週以上PEG＋RBV治療を行った症例で治療効果を確認できた162例（男／女65／97年齢53．6±12．7歳）を対象として解析した【結果】最終的な治療効果はSVR 142例／再燃例20例でSVR率は877％であった．投与期間は24週が112例36Wが20例48Wが30例でRVR例のSVR率は92．0％（104／113例）であった． n－RVR例のうち5－8週目陰性化例の治療期間は24週9例36週15例48週投与19例で3群間で血小板数や年齢ウイルス量などに有意差を認めなかった．24週36週48週投与例のSVR率はそれぞit 55．6％（5／9例）86．7％（13〆15例）94、7％（18／19例）で投与期間が長い程SVR率が高い傾向にあり36週投与と48週投与で有意差は認めなかったが48週投与は24週投与に比べ有意にSVR率が高かった（p〈O、05）。9－12週目陰性一例は4例（SVR2例再燃2例）で治療期間が24週1例と36週1例は再燃し48週投与2例はともにSVRを達成した13週以降に陰性化した症例は2例（28週陰性化が2例）でともに48週投与されたが再燃した．【結論1HCVGenotype2ではT PEGIFN＋RBV延長投与でもSVRが達成できない難治例が存在するがPEGIFN＋RBV療法導入後5－12週目陰性化した症例においては延長投与によりSVR率が向上する可能性があるまた36週と銘週治療との間には有意な治療効果の差を見出すことはできず延長投与の適正な治療期間についてはさらなる検討が必要である． |
