セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

C型肝炎2

タイトル

P-148 C型肝硬変に対するPEG-IFN/Ribavirin併用療法の臨床検査所見からみた有用性の検討

演者 平井聡(富山県立中央病院内科(消化器))
共同演者 荻野英朗(富山県立中央病院内科(消化器)), 木田明彦(富山県立中央病院内科(消化器)), 藤原秀(富山県立中央病院内科(消化器)), 島谷明義(富山県立中央病院内科(消化器)), 堀田洋介(富山県立中央病院内科(消化器)), 松田耕一郎(富山県立中央病院内科(消化器)), 平松活志(富山県立中央病院内科(消化器)), 松田充(富山県立中央病院内科(消化器)), 野田八嗣(富山県立中央病院内科(消化器))
抄録 【はじめに】C型肝硬変に対するPEG-IFN/RibaVirin併用療法の臨床的な意義は不明である1目的】今回我々はC型肝硬変に対するPEG-IFN/息bavi血併用療法での臨床検査所見の変化を調べ有用性について検討した。【方法】組織学的に肝硬変と診断され2005年1月~2009年10月までにPEG-IFN/Ribavirin併用療法を開始したのべ27例(4例は2種類の槍療をした同症例)を対象としてウイルス学的治療効果ならびに臨床検査所見を治療前・後(治療開始より約2年後での評価)でretrospectiveに調査したまたウイルス学的著効の有無別に臨床検査所見の変化を比較した。【成績】患者背景で.は平均年齢60.9(51~75)歳(60歳未満/以上=14/13)性別(男/女:11/16)Genotype(IB高ウイルス/Others:24/3)治療歴(有/無:16/l l)ウイルス量(1000KIU/ml未満/以上:8/19)PEG-IFN(α一2a/α一2b:10!17).ウイルス学的効果では著効(SVR)は27例中7例(25.9%)であった.治療前後の臨床検査値はWBC(/μ1)4367→4144Hb(g/dl)13.3→13.1PLT(万/μ1)11.6→12.2TP(g/dl) 739-Z56ALB ・(g/dl) 3.78-3.77AST (IU/L) oo-59ALT (IU/L) 104-507GTP (IU/L) 104-50CHE (IU/L) 155-218TTT (KU) 182.15.8ZTT(KU) 212.18.6AFP (ng/ml) 277.10:8T-chol (mg’dl) 160一一’159TG (mg/dD l13→96PT(%>80→85であった。治療後にCHEは有意に上昇しALT・’VGTP ・ TTT・ZTTは有意に減少した.なおAFPは低下傾向(p〈0、10)を示した.またウイルス学的著効の有無で変化する項目に差を認めなかった.【結語】C型肝硬変に対するPEG-IFN/RibaVirin併用療法によりSVR率は25.9%であった.ウイルス学的効果に関係なく臨床検査所見の改善を認めており肝硬変に対するPEG-IFN/Ribavirin併用療法は有用であると思われた.
索引用語