セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

C型肝炎・B型肝炎

タイトル

P-152 摘脾・PSE後にIFN治療を導入した肝硬変症例の治療成績

演者 出口章広(香川大学医学部消化器神経内科)
共同演者 米山弘人(香川大学医学部消化器神経内科), 谷丈二(香川大学医学部消化器神経内科), 三好久昭(香川大学医学部消化器神経内科), 正木勉(香川大学医学部消化器神経内科)
抄録 C型肝硬変では汎血球減少症を伴っている症例が多くIFNやリバビリンの投与量を十分に確保することができないため治療効果不十分となる症例が多く見られる当科ではそのような症例に対して積極期に緩怠あるいはPSEを施行しIFN治療を行っている.今回摘脾・PSE後にIFN導入を行った肝硬変症例の治療成績について検:卑したので報告する.対象は青玉あるいはPSEを施行後にIFN治療を導入した30例で平均年齢は60.3歳男女比は18:12であった.8例にIFN治療歴があり13例にHCC治療歴があった. Genotypeとウイルス量は1b高ウイルス量16例それ以外は14例であった.摘脾あるいはPSE前の血小板値(平均値)は6.7万であったが術後摘脾群では16.8万PSE群では11.8万となった術後の合併症としてPSE群では発熱や腹痛摘脾群では軽度の門脈血栓症がみられたがいずれの群でも重篤な合併症はみられなかった.術後30例中28例でペグインターフェロン+リバビリン併用療法を導入した.治療中蒔半数の症例でペグイン二割フェロンまたはりバビリンの減量を必要としたが血球減少による中止例はなかった.治療成績は1b高ウイルス量症例では16例中6例でSVRが得られSVR率は37.5%であったE lb高ウイルス量以外の症例では14例中6例でSVRが得られSVR率は428%であった。C型慢性肝炎に対する治療成績には劣る成績であるがIFN前治療歴やHCCの治療歴を考慮するとC型肝硬変に対する摘脾・PSE併用のIFN治療は有効であると考えられた.
索引用語