セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

C型肝炎・B型肝炎

タイトル

P-155 当科におけるHBV genotypeの検討

演者 國吉徹(獨協医科大学越谷病院消化器内科)
共同演者 鈴木壱知(獨協医科大学越谷病院消化器内科), 高田洋(獨協医科大学越谷病院消化器内科), 片山裕視(獨協医科大学越谷病院消化器内科), 鈴木一義(獨協医科大学越谷病院消化器内科), 玉野正也(獨協医科大学越谷病院消化器内科)
抄録 【目的】当科におけるHBV genotypeについて検討した.【方法】2011年5月から10月に当科を受診したHBs抗原陽性症例50例(男性33例女性17例)を対象とした.平均年齢は47.3±14.3(16-76)歳であった.対象の内訳は健常肝18例急性肝炎5例慢性肝炎21例肝硬変6例であった.肝細胞癌の合併は6例に認めた。これらの症例におけるHBV genotype(以下genotype)を測定した.【結果】50例中gencFtype Aは4例genotype Bは10例genotype Cは35例であり判定不能例を1例に認めた.判定不能例は健常肝でありHBV-DNAは測定感度以下であった.この1例を除く健常肝の17例ではgeno・type Aは0例genotype Bは6例genotype Cは11例であった.急性肝炎の5例ではgenotype Aが4例genotype Bが0例genotypeCが1例であった.慢性肝炎21例では同様に0例4例17例であった.肝硬変6例は全例がgenotype Cであった.肝細胞癌合併6例も全例がgenotype Cであった。急性肝炎5例中genotype Aの2例とgenotype Cの1例はHBs抗原の陰性化と血中HBV-DNAの陰性化を認めた.残るgenotype Aの2例は現在経過観察中である.【結論】当科におけるHBs抗原陽性例全体の検討ではgenotype Aを4/50(8%)genotype Bを10/50(20%)genotype Cを35/50(70%)に認めた.急性肝炎例ではgenotype Aを4/5(80%)に認めた.一方慢性肝炎例+肝硬変例ではgenotype Aは認めずgenotype Bを4/27(14.8%)genotype Cを23/27(85.2%)に認めた.肝細胞癌合併例は全例がgenotype Cであった.今後症例数を蓄積して文献的考察を加え報告したい.
索引用語