セッション情報 | 一般演題(ポスター)ディスプレイ1ERCP治療 |
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タイトル | P-160 術後再建腸管におけるERCP関連手技の工夫 |
演者 | 白木学(岩手県立胆沢病院消化器科) |
共同演者 | 萱場尚一(岩手県立胆沢病院消化器科), 下山雄丞(岩手県立胆沢病院消化器科), 本田純也(岩手県立胆沢病院消化器科), 木村智哉(岩手県立胆沢病院消化器科), 石山文威(岩手県立胆沢病院消化器科), 矢口圭(岩手県立胆沢病院消化器科) |
抄録 | 【目的1バルーン内視鏡の開発により以前は困難であった術後再建腸管に対する胆膵管アプローチが可能となってきた.市中病院では遠隔転移例や超高齢者など再手術適応が難しい症例に遭遇するこ.とも多くより低侵襲な治療の確立が期待される.今回術後再建例における当科での内視鏡治療の現況について検討を行った.【方法】Billroth H法においては大腸用直視鏡でチャンネル径のやや大きいものを基本的に使用した.Braun吻合が追加されて管腔が複雑な場合クリップでマーキングをすると処置時間短縮に繋がる.癒着や圧排などにより乳頭に対する角度が急峻な時には適宜上部用前方斜視鏡を使用した。Roux-en-Y法においては小腸用内視鏡又は受動湾曲型大腸用内視鏡とバルーン付きスライディングチューブにて適宜腸管を短縮しながら乳頭部に到達し処置を行った.乳頭正面視が困難なときにはPTCDルートからガイドワイヤーを挿入するランデブー法を用いて対処した.尚全例にCO2送気を用いた.【結論】内視鏡器具・技術の革新により以前は困難であった術後再建腸管に対するERCP関連手技が可能となり近年その有用性の報告が散見される.Roux-en-Y法においては乳頭部への到達・手技の完遂とも未だ難易度が高いがバルーン内視鏡の使用により対応可能となる症例が増加している.ADLを考慮すると可能な限り低侵襲な治療・カテーテルフリーに努めるのが望ましいと思われ術後再建腸管であっても内視鏡的処置は今後有用な選択肢となりうると思われた.一般病院では使用出来る機材に制限があるが現有機材による最大限の工夫・努力にてある程度は対応可能と思われた諸家の報告通り依然使用出来る処置具に制限があるためスコープの改良と共に専用器具の開発や更なる手技の工夫が期待される. |
索引用語 |