セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ1

胆道

タイトル

P-162 高齢者の胆膵領域の進行癌に対する治療成績

演者 三浦由雄(市立伊丹病院消化器内科)
共同演者 山口典高(市立伊丹病院消化器内科), 満田千晶(市立伊丹病院消化器内科), 荻山秀治(市立伊丹病院消化器内科), 堀木優志(市立伊丹病院消化器内科), 佐野村珠奈(市立伊丹病院消化器内科), 佐治雪子(市立伊丹病院消化器内科), 村山洋子(市立伊丹病院消化器内科), 筒井秀作(市立伊丹病院消化器内科)
抄録 高齢化社会の進行に伴い高齢者に対する癌治療の必要性が急激に増大している.駅戸領域の進行癌の臨床試験においては試験対象患者基準の上限年齢を設けない場合が増えているが中期高齢者や後期高齢者に対する癌治療のエビデンスは乏しい.今回当院における中期高齢者や後期高齢者の癌治療の成績を明らかにする.対象と方法:平成20年1月から平成23年8月までに当院で胆道癌・膵癌と診断された86名のうち当院で加療を行った71名(平均年齢75.2歳男:女=・29:42)を非高齢者に前期高齢者を加えた群(74歳未満:A群)中期高齢者群(75歳から84歳:B群)と後期高齢者群(85歳以上:C群)に分け診断時のステージ治療方法予後につきレトロスペクティブに検討した.結果:A群は31名B群28名C群10名で中期高齢者と後期高齢者が対象の半数以上を占めた.診断時のステージ(LIIIIIIVaIVb)はA群(2O1325)B群(346411)C群(10036)であった.治療方法(化学療法:BSC)の選択はA群(16:15)B群(10:18)C群(1:9)で高齢群ほどBSCの割合が増加した. A群B群C群の生存期間中央値(MST)は197日243日128日でC群の予後が他群に比べ有為に短かった.A群B群ともに化学療法群のMSTがBSC群に比べ良好であった.一方A群の化学療法群BSC群のMSTは273日145日でB群の456日203日と比べ有為な差は認めずB群における化学療法の成績はA群と同等であった.結論;化学療法の適応を満たす場合には中期高齢者群においてその予後は非高齢者や前期高齢者群と比べ遜色はないものと考えられた.
索引用語