セッション情報 | 一般演題(ポスター)ディスプレイ1胆道 |
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タイトル | P-163 当地域における急性胆嚢炎診療の現状 |
演者 | 山崎泰史(津山中央病院内科) |
共同演者 | 竹中龍太(津山中央病院内科), 岡崎倫子(津山中央病院内科), 濱田健太(津山中央病院内科), 馬場雄己(津山中央病院内科), 河野吉泰(津山中央病院内科), 布上朋和(津山中央病院内科), 高山裕基(津山中央病院内科), 竹本浩二(津山中央病院内科), 平良明彦(津山中央病院内科), 柘野浩史(津山中央病院内科), 藤木茂篤(津山中央病院内科) |
抄録 | 【目的】2005年に刊行された「急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン」では急性胆嚢炎は早期の胆嚢摘出術が望ましいとされている.だが高齢者が多い患者背景や病院環境が制約となり早期手術を行うことに難しさがあるのも事実である.当院におけるガイドラインの急性胆嚢炎診療への影響を検証した【方法】2000年1月~2011年9月の過去12年間に入院加療を要した急性胆嚢炎366例のうち胆管結石合併例を除く313例をガイドライン刊行前後で2群に分け年齢性別重症度治療法手術時期平均入院期聞合併症について比較検討した.2000年1月~2005年12月を前期2006年1月~2011年9月を後期とした.胆管結石合併53例に関しても同様に検討した.【結果1入院加療を要した急性胆嚢炎は前期157例後期156例であった年齢性別は前期28~93歳(中央値70歳)男性91例女性66例後期18~100歳(中央値73歳)男性95例女性61例と差はなかったがt他施設に比較し高齢者が多い傾向を認めた.重症度は前期で中等症52例重症49例後期で中等症66例重症56例であった.手術時期は早期手術が前期28例(17.8%)後期55例(353%)、緊急手術も前期7例(4.5%)。後期20例(12.8%)と後期で増加していた.平均入院期間は前期23.6日後期1&8日であり著明な短縮を認めた周術期合併症は前期13例後期17例とほぼ変化は認めなかった.手術死亡率は前期0.87%後期1.7%で有意差は認めなかった.胆管結石合併例は前期32例後期21例であった.初期治療はERCPが前期22例(68.8%)後期17例(81.0%)であった.ERCP後の胆嚢摘出術までの平均日数は前期15.0日後期8.6日と短縮を認めた.【結論】当院における急性胆嚢炎診療においてガイドライン刊行後は早期手術が行われるようになり入院期間の短縮が得られた.高齢者が多い環境においても積極的に早期手術を行うことが望ましいと考える. |
索引用語 |