セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ1

胆道

タイトル

P-164 地域から発信する“傷の残らない”最新の単孔式腹腔鏡下手術

演者 赤津知孝(平塚市民病院外科)
共同演者 中川基人(平塚市民病院外科), 金井歳雄(平塚市民病院外科)
抄録 【はじめに】地域における個々の患者との触れ合いで医師が対応に困る問題のひとつに「傷の愁訴」がある.(特に若い女性では)患者の人生を左右してしまうこともあり軽視できない(“たかが傷されど傷”).当院では切開創を膀だけに減らし(単塔司腹腔鏡下手術)術後も創が目立たぬようにすることでこの問題に取り組んでいる.【方法】膀窩を縦に1.5cm切開し創縁保護具(wound retractor)をつけ手袋をかぶせその指先にポートを装着した.手術は気腹下で行った.【対象疾患と術式】当初は胆石症に対する四聖から開始した.手技の定型化に伴い胃切除や大腸切除にも応用した.さらに肝切除膵切除高難度の胆摘にも適応を拡大した.また最近では腹部救急治療(急性虫垂炎急性胆嚢炎イレウス腹膜炎異物誤嚥など)にも積極的に導入している.【結果1これまで計90例に本術式を施行した.術後特に問題となる合併症(縫合不全や膵液漏胆汁漏など)を認めなかった.脚部は整容性に優れ術後2-3週間で識別不能であった【結語】単孔式腹腔鏡下手術は各種消化器疾患に有効かつ安全に施行可能であった.整容性に対する患者の満足度は高く傷に関する愁訴をほとんど認めなかった.
索引用語