セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ1

胆道

タイトル

P-165 腹腔鏡下胆嚢摘出術は本当に簡単で安全になったのか?

演者
共同演者
抄録 【はじめに1胆石症診察ガイドラインが消化器病学会より作成され腹腔鏡下胆嚢摘出術は無症状胆石に施行されることは少なくなったつまり腹腔鏡下胆嚢摘出術導入初期に比べ近年の症例の難度は増したといえる.今回映像システムの違いが腹腔鏡下胆嚢摘出術の安全性にいかに影響するか検討した.【対象と方法】比較的最近施行された急性胆嚢炎に対する腹腔墜下胆嚢摘出症例26例.男女比18:8.年齢37-88歳(平均66歳).Hi-vision映像システム18例と旧式映像システム8例とをretrospectiveに比較検討した.術者は消化器外科専門医で全例にて超音波凝固切開装置を使用しデバイスの使用の偏りがないものを選択した.【結果】Hi-Vision映像システムでは拡大視効果によりt安全に解剖学的位置関係が認識され開腹移行例は認められなかった.特に旧式映像システムで炎症高度である場合剥離操作での出血により脈管の判別が難しくなったのに対してHi-Vision映像システムではそういった症例は認められなかった.旧式システムではCallot’s triangleが認識できなかったため1例で開腹移行した. Hi-Vi-sion映像システムでの記録は手術記録としても鮮明で客観的かつ説得力を持つものであった.【結調旧式システムでも解剖学的に習熟していればt難症例でも可能であるが客観的にかつ普遍的に安全な手術を完遂するためにはHi-Vision映像システム導入が不可欠であると考える.
索引用語