セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ2

大腸

タイトル

P-169 大腸腫瘍治療後遺残・再発症例に対する内視鏡治療の成績

演者 新畑博英(自治医科大学消化器内科)
共同演者 砂田圭二郎(自治医科大学消化器内科), 佐藤博之(自治医科大学消化器内科), 三浦義正(自治医科大学消化器内科), 井野裕治(自治医科大学消化器内科), 宮田知彦(自治医科大学消化器内科), 山本博徳(自治医科大学消化器内科), 菅野健太郎(自治医科大学消化器内科)
抄録 【目的】大腸上皮性腫瘍に対する内視鏡治療後遺残再発症例に対する内視鏡治療成績を検証し問題点を挙げる.【対象】2006年10月から2011年9月の5年間に内視鏡治療後遺残・再発のため当科紹介となり内視鏡的切除を行った9症例.術前にSM深部浸潤癌と診断した上で内視鏡治療を施行した非適応症例は除外した.【結果】男/女 3/6平均年齢65明前治療はpolypectomy/EMR/EPMRでありESD施行例はなかった.前週病理結果は腺腫4例癌4例不明1例、初回治療からの経過は中央値6カ月(1-56カ月).当科治療時の肉眼形態はHa:7病変Is:1病変Is+lla:1病変.治療は全例でESDを行い2例ではスネアを併用した.平均治療時間90分平均腫瘍長径31mm一括切除率は8/9(88%)であった病理は癌/腺腫内癌であり全例で脈管侵襲は陰性であった.深達度はpM癌6例pSM軽度浸潤癌3例.切除断端については水平断端陽性が2例垂直水平断端陽性1例(スネア使用多分割切除症例)であった.水平断端陽性の2例については術後経過観察で再発は認めていない.垂直水平断端陽性で遺残を来したm癌症例は3ヶ月後に局所再発を認め手術を行った.なお穿孔・出血等の合併症は認めなかった.【考察】遺残・再発症例では粘膜下層に高度の線維化を認め局注による粘膜下膨隆の形成も困難なことが多く手技的難易度や穿孔のリスクが高い.今回の我々の検討では偶発症は認めず一括切除胃は良好であった再治療でも分割切除となり遺残を認めた症例ではその後再発・手術の転帰となった.このような事態を回避するためには正確な診断と適切な状況判断に基づくEMRの実践がまず必要でありt腫瘍サイズや局在の問題でEMRが困難な症例では初回治療から高次医療機関でのESDを含めたより確実な治療を選択する必要があると考えられた.
索引用語