セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

胃癌

タイトル

P-175 非切除胃に発生したgastritis cystica profunda合併早期胃癌の3例

演者
共同演者
抄録 1背景・目的】Gastritis cystica profunda(GCP)は胃腺窩上皮の過形成と粘膜深部に増生する嚢胞状拡張腺管を特徴とする胃炎として知られている.多くは切除後の残胃吻合部に発生し非切除胃での発生は比較的稀とされていたが近年は非切除胃での発生報告も増加している.今回当科にて非切除胃に発生したGCP合併早期胃癌を3例経験したので文献的考察を含めて報告する.【症例1180歳男性胃体上部後壁に30mm大の0-lla+nc病変を認め生検にてadenocarcinoma(tubl/tub2)と診断したEUSにてsm層内にcystic le-sionが散在しており評価は困難であったがsm浸潤が疑われたため噴門側胃切除術施行.病理組織結果はadenocarcinoma(tubl>tub2)pTlb(sm2)IyOvO. PMODMOROであり病変下sm層にGCP.の像を認めた【症例2】77歳男性胃角部大弩に10mm大の0-1病変を認め生検にてadenocarcinoma(tub2/por)と診断した.外科的切除施行し病理縄織結果はadenocarcinoma(tub2>por)pTlb(sm)ly1vOPMODMOROであった.病変下及び病変周囲sm層に㏄Pの像を認めた.【症例3】78歳女性.胃噴門部小弩20mm大のO-Hc病変を認め生検にてadenocarcinoma(tub1)と診断した. EUSではsm炉内にcystic lesionが散在しており㏄Pが疑われた.評価は困難iであったが明らかにsm浸潤を疑う所見は認めなかったためESD施行.病理組織結果はadenocarcinoma (tubl)pTlb (srn)UL (一)ly (一)v (一)HMOVMOであり病変下sm層にGCPの像を認めた.【考察】GCPは切除後の残胃において癌発生との関連が示唆されている近年非切除胃に発生したGCP合併胃癌の報告が増加しているが未だその成因や癌との関連性は明らかにされていない.今後は症例を重ねさらなる検討をしていく必要があると考える.
索引用語