セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

胃癌

タイトル

P-177 胃生検でAtypical Epithelium(Group2)病変のNBI拡大内視鏡像

演者
共同演者
抄録 【緒言】2010年に胃癌取扱い規約の改定で胃生検Group分類の改定が行われ再生癌との鑑別が困難な病変がGroup2となった.当院では従来からGroup分類は用いられておらずatypical epithe丘um(以下AP>として報告されてきたすなわち現行のGroup2にあたる.今回我々は胃生検でAPと診断された症例中診断にNBI拡大内視鏡を併用した38例について検討した.【対象】2009年1月から2010年2月までに上部消化管内視鏡検査で胃生検が施行された症例は18930例ありAPと診断された症例は82例あった. APと診断された病変の再検査時にNBI拡大内視鏡が施行された38例を対象とした.NBI拡大内視鏡所見での癌の診断はdemarcation lineの存在血管パターンではfine-network、 cork-screwirregularpattern構造パターンでは大小不同構造内の渦巻き状の血管のあるものとした.【結果】最終診断としては癌26例(すべて分化型腺癌)腺腫4例胃炎8例であった.NBI検査時に再生検が行われた症例は29例あった. NBI診断が癌であり再生検でも癌であった症例は24例であった.NBI診断が癌であった症例は35例でありうち最終診断が癌であったものは26例であったNBI診断が胃炎であったが再生検で癌であった症例は3例であったNBI診断で癌と診断し再生検を施行せずESDが施行された症例は9例ありうち3例は胃炎であったこれら3例のNBI拡大内視鏡昌運2例はdemarcation lineがあり大小不動の構造h㎞enet work patternを認めた.1例はdemarcation lineは明瞭でなく大小不動の構造と構造内のらせん状の血管を呈した構造であり病理では表面に再生性の上皮を認めた.【考察】38例中NBIで癌と診断した症例は35例でありうち26/35例(74%)は最終診断も癌であった.NBI拡大内視鏡検査は有用であるが腫蕩に特異的な血管が明らかではない現状では再生検が必要であると考えられる.
索引用語