セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

胃癌

タイトル

P-179 適応拡大に留まる未分化型早期胃癌の特徴

演者 山田展久(京都府立医科大学消化器内科学教室)
共同演者 八木信明(京都府立医科大学消化器内科学教室), 土屋礼子(京都府立医科大学消化器内科学教室), 吉田直久(京都府立医科大学消化器内科学教室), 堅田和弘(京都府立医科大学消化器内科学教室), 鎌田和浩(京都府立医科大学消化器内科学教室), 内山和彦(京都府立医科大学消化器内科学教室), 石川剛(京都府立医科大学消化器内科学教室), 高木智久(京都府立医科大学消化器内科学教室), 半田修(京都府立医科大学消化器内科学教室), 小西英幸(京都府立医科大学消化器内科学教室), 古倉聡(京都府立医科大学消化器内科学教室), 内藤裕二(京都府立医科大学消化器内科学教室)
抄録 【背:景と目的】UL(一)2cm以下のpTla(M)の未分化型胃癌は適応拡大病変であるがUL大きさ深達度のいずれか一つの条件が外れるだけで適応外となり追加治療を要する.ESD後に未分化型胃癌で適応拡大に留まる症例の特徴を明らかにしたい.【方法】2002年6月から2011年10月までに当院においてESDで一括切除した早期胃癌560病変のうち未分化型(優位)胃癌であった24例を対象として適応診断と術前生検診断最終組織診断などについて検討した.【結果】切除後の適応診断は。11例が未分化型適応拡大であったが13例が適応外であった未分化型適応拡大となった11例は全て術前から未分化型適応拡大と診断していた症例であった.適応外となった13例の術前診断の内訳は、適応外が4例未分化型適応拡大が4例SMIUL(+)2cm以上での適応拡大が1例ずつガイドライン病変が2例であった.術前に未分化型適応拡大と診断していた15例のうち4例(26.7%)が適応外となったがその要因1は深達度SM1が3例大きさ24mmが1例であった.術前生検は純粋未分化型が16例未分化型に分化型成分を混じていたものが3例中分化型が4例t不明が1例であったそのうち純粋未分化型15例と不明1例の計16例が最終組織診断で純粋未分化型となりその他の8例が未分化有意混在癌であった未分化型適応拡大となった11例は全て純粋未分化型のsigでありその術前生検診断は10例がsigで1例はpor+s㎏であった.【考察】術前から未分化型適応拡大と診断していた症例ではt7割以上が適応拡大のままであったが切除後に未分化型が判明した症例ではすべて適応外となっている.また未分化型適応拡大の病理組織診断は全てsigであり未分化型適応拡大としてESDを施行した純粋なsigはpormucと比べて適応拡大に留まりやすいことが示唆された.
索引用語