セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

胃癌

タイトル

P-180 早期胃癌(手つなぎ型)側方進展範囲の内視鏡診断についての検討

演者
共同演者
抄録 [目的】手つなぎ型胃癌の側方進展範囲についての内視鏡診断の現状を把握しその対策を検討すること【対象・方法】2008年4月から2011年9月にESDを施行し病理診断の確定した早期胃癌61例のうち病理学的にtub2手つなぎ型と診断された4例について術前通常内視鏡観察インジゴカルミン色素観察酢酸加インジゴカルミン色素(AIM)法や拡大観察NBI観察negative biopsy(NB)の所見をretrospectiveに調査する。【成績】平均術前検査回数(病変指摘時含む):2。3回.病変部位:観察に支障を来たすと思われたのは体上部小響1例のみ.色調:赤色調3例白色調1例.これらの所見は病変指摘には役立っていたが病変全体一様ではなく辺縁部では境界不明瞭となっていた.肉眼型:Hc+IIbl例皿}3例.全例恥成分を持っていた.周囲粘膜:萎縮・化生・発赤斑が4・3・1例に認められた.AIM・NBI拡大:各3例・4例に施行し範囲診断に有用と判断されたのは各2例・0例であった.NB:3例(1例は2回施行合計20か所)に施行.1か所でも癌陽性であったのは1例(1回)生検した5か所中3か所が陽性であった平均切除標本長径×短:径:86×57mm平均切除時間:255分.標本内切り込み3例.病理学的診断結果lHMI l例HMO 3例中1例で局所再発した.【結論】手つなぎ型胃癌ではAIM法や現在試用的に行っているNBI拡大を併用しても内視鏡範囲診断が難しいことが確認された.その結果切除結果も満足のいくものではなかった.その対策として内視鏡診断の更なる修練を積む事は言うまでもないが事前に本組織型と診断されている場合には内視鏡診断の限界を踏まえNBを積極的に行う事内視鏡診断範囲よりも十分広く切除線を設定する事が挙げられるt正確な病理診断やフィードバックのために自己融解や熱凝固変性標本内への切り込みなく切除する技術の向上も必要である.
索引用語