セッション情報 | 一般演題(ポスター)ディスプレイ4肝臓 |
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タイトル | P-192 LipopolysaccharidesはZuckerラットのNAFLDの進展過程において脂肪変性を加速させる |
演者 | 福西新弥(大阪医科大学第二内科) |
共同演者 | 筋師徹也(大阪医科大学第二内科), 土本雄亮(大阪医科大学第二内科), 朝井章(大阪医科大学第二内科), 津田泰宏(大阪医科大学第二内科), 福田彰(大阪医科大学第二内科), 樋口和秀(大阪医科大学第二内科) |
抄録 | 【目的】非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)のひとつである非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は.非代償性肝硬変や肝細胞癌のような肝疾患の終末期に進展する可能性のある疾患である.それゆえにNASHの進展メカニズムを理解することは重要である.NASHの進展には様々な因子が関与していると考えられている正常門脈に含まれているLipopolysaccharides(LPS)もその因子のひとつと考えらえているがその役割については明確には理解されていない.【方法】今回t我々は肥満及び2型糖尿病を登症するモデル動物であるZuckerラットに2糖類の豊富な飼料(飼料)を摂取させ以下のような3群と対照群2か月作成した.(1)12週間飼料のみを摂取させた群(2)12週間飼料を摂取させ最後の2週間LPSを投与した群(3)24週間飼料のみを摂取させた群.加えて対照群として対照ラットに通常飼料を12週聞及び24週聞摂取させる群も作成した【結果】12週聞飼料を摂取させLPSを投与した群と24週間飼料のみを摂取させた群はいずれも線維化を伴うNAFLDの発現を認めたが12週間飼料のみを摂取させた群では線維化の発現を認めなかった。12週間飼料を摂取させLPSを投与した群と24週間飼料のみを摂取させた群の肝組織を比較したところ12週間飼料を摂取させLPSを投与した群でより重篤な脂肪変性を認めた.また生化学検査においても肝内の中性脂肪および遊離脂肪酸濃度は12週間飼料を摂取させLPSを投与した群で有意に高い値を示したNAFLDの進展に関与するTNF一α及び脂肪酸合成に関連するSREBP-1cの肝内でのrnRNAのそれぞれの対照群に対しての発現率の相対的割合の比較においても12週間飼料を摂取させLPSを投与した群で有意に高かった.これらの結果と組織所見は一致していた.【結語】:今回の結果よりLPSがNAFLDの病態の進展過程において線維化の他に肝の脂肪変性の進展にも大きな役割を果たしていることが示唆された. |
索引用語 |