セッション情報 | 一般演題(ポスター)ディスプレイ1Barrett食道癌 |
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タイトル | P-208 当院における表在型パレット食道腺癌の12例の検討 |
演者 | 山本果奈(東京女子医科大学病院消化器病センター) |
共同演者 | 小西洋之(東京女子医科大学病院消化器病センター), 石川一郎(東京女子医科大学病院消化器病センター), 岸野真衣子(東京女子医科大学病院消化器病センター), 成宮孝祐(東京女子医科大学病院消化器病センター), 太田正穂(東京女子医科大学病院消化器病センター), 中村真一(東京女子医科大学病院消化器病センター), 白鳥敬子(東京女子医科大学病院消化器病センター) |
抄録 | 【目的】本邦における食道癌の大部分は扁平上皮癌であるが近年パレット食道腺癌の報告が増えている.今回当院で経験した表在型パレット腺癌の臨床的特徴を明らかにするために検討を行った.【対象と方法】2004年1月から2011年10月までに当院で診断、治療を行った表在型パレット食道腺癌の12病変12例を対象に患者背景・パレット食道の状況・病型・治療方法・病理所見・術後経過と予後について検討した.【結果1平均年齢は67。2歳で全て男性で7例で飲酒歴が確認された診断前症状は黒色便・貧血・つかえ感などの有症状4例無症状8例であった.GERD症状は1例のみに認めた.背景パレット食:道/上皮はSSBE 6例LSBE 6例であり9例で食道裂孔ヘルニアを伴いEpylori陽性例は2例であった、肉眼型は0-1は2例O+llaは4例0一恥は1例0-Hcは3例0一皿は2例であった.治療前検査にて深達度Mと診断した4例と手術不能例に内視鏡的治療(EMIR 2例EMR+APC 2例ESD 2例)を深達度SM以上と診断した6例に対しては手術療法を行った.大きさは10mm以下の病変が6例1.Ornm以上の病変が6例であり10㎜以下の病変は全て内視鏡的治療を行っている組織型は高分化管状腺癌が10例低分化型管状腺癌が1例乳頭腺癌が1例であり深達度は内視鏡治療例でTla-MM3例Tlb-SM3例手術例Tla-MM 3例Tlb-SM2 3例であった.内視鏡治療例ではEMR施行例において2例で分割切除となり3例で断端陽性で1例にAPCを施行した.術後観察期間の中央値は14カ月1(6-80)であるが1例でEMR後6年で局所再発をきたし再ESDを施行した.その他の病変は再発なく原病死は認めていない.【結語】当院で経験した症例は男性裂孔ヘルニア合併例Hpylori陰性例に多かった術前の深達度診断は困難なことが多く、内視鏡治療する場合は範囲診断、深達度診断を十分評価した上でESDを施行する必要がある. |
索引用語 |