セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ2

小腸IBD・生物学的製剤

タイトル

P-211 クローン病に対する当科のインフリキシマブ早期導入療法の成績

演者 石田哲也(大分赤十字病院消化器内科)
共同演者 上尾哲也(大分赤十字病院消化器内科), 永松秀康(大分赤十字病院消化器内科), 高橋健(大分赤十字病院消化器内科), 占部正喜(大分赤十字病院消化器内科), 成田竜一(大分赤十字病院消化器内科)
抄録 [目的]従来わが国ではクローン病の累積手術率110年間で70%累積再手術率:50%と報告されてきたがインフリキシマブ(IFX)を代表とする生物学的製剤の登場によりクローン病の治療は劇的に変化した.最近術後にrFXを投与した群は5年の累積再手術率:14%と予後の大きな改善が報告されている.このようなことをふまえ当科においてIFXの効果を最大隈に発揮させるため診断後早期にその導入を行ってきた.今回その成績について解析したので報告する.[対象と方法]IFXは3回連続投与後 基本的には8週毎に維持投与した2002年6月より2011年8月まで当科でIFXを導入したクローン患者113例のうち1次無効患者(4項目3.5%)と有症状時に投与した3例を除いた106例を対象とした.男性61例女性45例平均年齢=30。6歳病型:小腸型19例小腸大腸型63例大腸型24例平均罹病期間二55.9ヶ月痔ろう手術;30例腸管手術:33例平均観察期間:&1年(3-96ヶ月).クローン病の診断1年以内にIFXを投与開始した群を早期投与群(EI群:44例)それ以外の群はLI群(62例)とし両替の治療成績を比較検討した.[成績](1)患者背景においてEI群はLI群に比して年齢が若く罹病期間が短く腸管手術の既往が少なかった(2)治療成績においてEI群はLI群に比して短期的には10週での寛解導入率が高く長期的には再入院率と手術率が低かった(3)副作用においてLI群は狭窄を多く認めた[結語]腸管変形が生ずる前のクローン病発症早期にIFXを投与することにより治療成績がよりょくなりクローン病の長期予後自然史の改善に役立つのではないかと思われた.
索引用語