セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ2

小腸IBD・生物学的製剤

タイトル

P-213 クローン病に対するアダリムマブの有効性

演者 山崎大(手稲渓仁会病院消化器病センター)
共同演者 野村昌史(手稲渓仁会病院消化器病センター), 三井慎也(手稲渓仁会病院消化器病センター), 田沼徳真(手稲渓仁会病院消化器病センター), 青木敬則(手稲渓仁会病院消化器病センター), 金子昌史(手稲渓仁会病院消化器病センター), 村上佳世(手稲渓仁会病院消化器病センター), 永井一正(手稲渓仁会病院消化器病センター), 真口宏介(手稲渓仁会病院消化器病センター)
抄録 【はじめに】2010年10月にクローン病(CD)に対してヒト型抗TNFctモノクローナル抗体製剤であるアダリムマブ(ADA)が承認された.【目的】CDに対するADAの有効性と安全性を検討する.【対象と方法】2010年10月から2011年10月までにCD10例に対してADAを使用した年齢は16-42歳(中央値375歳)t男女比は6:4罹病期間は3カ月一26年(中央値1&5年)Crohn’s disease activity index(CDAI)は113-535(中央値302.5)母型は全て小腸大腸型であった.インフリキシマブ(IFX)未使用例が2例IFXの不田野が2例残りの6例はIFXの二次無効例であったIFX治療期間は1カ月一6年7カ月(中央値6年)であった.併存治療として5-ASAを4例アザチオプリンを1例に用いていた.ADAは初回160rng2回目80mg3回目以降は40mgを2週毎に皮下注射した.有効性の評価を4週目と26週目に行ったがIFX未使用の2例は26週まで経過しておらず4週目のみの評価としたCDAIが150未満を寛解治療前と比較し70以上の低下を有効とし他治療を加えた場合は無効とした.(1)CDAIとCRPの推移(2)ADA投与4週目における寛解率・有効率(3)ADA投与26週目における寛解率・有効率(4)転帰(5)副作用発現率の5項目につき検討した【成績1(1}ADA投与前・4週目・ 26週目のCDAI中央値は302.5→138.5→IM.5でありCRP中央値は1.87→0.26→0.46となった.(2)ADA投与4週目の寛解率は50%(5/10)有効率90%(9/10)であった.(3)ADA投与26週目の寛解率は25%(2/8)有効率 62.5%(5/8)であった.(4)IFX不耐の2例申1例は結腸狭窄のため手術を予定しているIFX二次無効の6例中2例はADAからIFX10mg/kgに変更となった、 IFX未使用の2例を含め計7例はADAを継続投与している.(5)皮疹を1例に認めたのみであり副作用発現率は10%(1/10)であった【まとめ】CDに対するADAの有効性と安全性が確認された.4週目と比較して26週目の有効率が低下しており投与量投与方法の再検討が必要と思われる.
索引用語