セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ2

小腸

タイトル

P-219 腸管気腫症5例の検討

演者 佐藤幸浩(かみいち総合病院内科)
共同演者
抄録 腸管気腫症は比較的まれな病態であるがCTの汎用にて発見頻度が増えているとされている今回当院で経験した5コ口腸管気腫症例について検討をおこなった【目的】当院で経験した腸管気腫症例の検討.【方法]2009年4月より2011年10月31日までの期間に当院で腸管気腫症と診断された症例についてretrospectiveに臨床的検討を行った.【結果】年齢は70歳から91歳 平均年齢82歳男性2名 女性3名.基礎疾患は高血圧3名糖尿病3名認知症3名(糖尿病+高血圧2名高血圧+認知症1名糖尿病+認知症1名糖尿病+高血圧+認知症1名)シャイドレーガー症候群1例であった主訴は腹痛2名下痢1名腹部膨満1名意識障害1名CTで腸管気腫はいずれも小腸にみとめていた.門脈ガス血症を4名に認めうち2例に開腹術が施行され1例は上腸間膜動脈分枝閉塞にて腸切除術1例は腸管壊死疑いにて開腹されるも壊死なく食餌性イレウスが疑われ用手的に解除された2例は全身状態不良にて手術できず死亡.門脈ガス血症を伴わない1例は保存的に軽快Tまた本説は糖尿病にてαグルコシダーゼ阻害剤服用申であった.【考察】2年7カ月の聞に5例の腸管気腫症を来たした症例を経験しいずれの症例も高齢かつ基礎疾患を有する症例であうた.門脈ガス血症を伴わなかった1例は軽症であり保存的に軽快した.一方門脈ガス血症を伴った4例は比較的重症であり2例は全身状態不良にて手術不能1例は腸間膜動脈分枝閉塞で腸切除術施行.11例は開腹されるも腸管壊死の所見はなく手術を必ずしも必要としない症例であった可能性がある.門脈ガス血症を伴う腸管気腫症例は常に外科的治療の適応を考慮しておく必要がある一方門脈ガス血症を梓わない場合は1例の経験ではあるが保存的に加療できる可能性が高いと考えられた【結論】当院で経験した腸管気腫症例5例を報告した.門脈ガス血症を伴う場合は外科的治療を考慮する必要があり伴わない場合は保存的に加療できる可能性がある.
索引用語