セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

NAFLD

タイトル

P-221 日本のNAFLD診療における既存の線維化進行度予測式の有用性の検討

演者
共同演者
抄録 【目的】欧米より報告されているBody mass血dex(BM【)AST/ALT比糖尿病の有無の3項目をもちいたBARD seoreの日本のNAFLD診療における有用性を検討【対象・方法】1997年1月より2010年12月までに当院肝臓センターおよび健康管理センターにて飲酒歴およびUSでの脂肪肝を基準に診断されたNAFLD 6508を対象とした.また病理組織学的検討がなされたNASH症例における有用性についても併せて検討した.対象の背景は男性5709例女性799例以下中央値で示すが年齢49歳BMI 24.8kEptm2アルブミン値4.2g/dLAST e61UILALT 30】岡/LrGTP531U/L血小板数22.6 x 10’/uL糖尿病合併536例(82%).線維化進行度の予測は以下のBARD scQreによったBMIが≧28kg∠m2で1点AST/ALT比≧O18で2点糖尿病の併存で1点とし。合計点数が2点以上で.NASH stage3-4の高度線維化進行群を予測(陽性的中率43%陰性的曲率96%)【成績】(1)BARD scoreによる線維化非進展進展予測群の背景因予の比較 BARD scoτeにて線維化進展例と予測された症例は3841例(59%)でありUSで脂肪肝を指摘された症例の内半数以上がStage3-4の高度線維化進展例と予測された.(2)組織学的診断された線維化進行NASHにおけるBARD scoreの整合性 当院にて肝生検を施行し. NASH stage 3-4線維化進行と診断された19症例につきBARD scoreにおける線維化進展予測につき検討した結果8〆19(e%)が線維化高度進行群と予測されその他の内訳は1点が9症例0点が2症例であった.(3)反復肝生検にて線維化の悪化を認めたNASH症例におけるBARD scoreの推移 反復肝生検を施行し線維化の悪化の認められた9症例ではBARD scoreは5例で前髪より増加4例で不変であった.【結語】日本のNAFLD診療においてBARD scoreの盲目的利用は困難であるがNASH症例における病勢の変化を評価する上では有用な可能性があると考えられた.
索引用語