セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

NAFLD

タイトル

P-224 脂質異常症を合併したNAFLDに対するエゼチミブの有用性の検討

演者
共同演者
抄録 【目的】NAFLDに対する薬物療法の一つとして脂質異常症治療薬の投与が検討されている今回我々は当院におけるNAFLD症例の臨床的特徴および脂質異常症治療薬の一つであるエゼチミブの有用性について検討した.【方法】2008年1月から2011年1月までに当院にてNAFLDと診断されエゼチミブの使用を開始した通院加療中の28症例(肝生検にてNASHと診断された5症例を含む)を対象とした.その内わけは男性13例女性15例平均年齢54.6±112歳BMI 27。4±50kg/m2である.合併症として高血圧症5例気管支喘息2例2型糖尿病2例高尿酸血症1例など投薬状況についてエゼチミブ単独投与は12例併用薬として降圧剤ウルソデ才キシコール酸ベザ’フィブラートなどを使用.【結果】治療開始時と6ヶ月後で血液生化学検査を比較すると治療開始時AST/ALT/y-GTP/ALP=65圭34/84±39/125±166/a61±152】V/しに対して6ヶ月後がAST/ALT/γ一GTP/ALP=50±24/62±24/83±89/241±1221U/しとなりASTとA:LTについては有意に低下していた.さらに治療開始時HDLコレステロール(H:DL-C)/LDLコレステロール(LDL-C)/中性脂肪(TG)=50±11/146±32/211±92mgld1に対して6ヶ月後がHDL-C/LDL-C/TG=51±13/121±29/194±88mg/d1となりLDL-Cの有意な低下を認めた.【結論】エゼチミブは脂質異常症を合併したNAFLDのASTALTLDL-Cを有意に低下させることが期待できる.さらにエゼチミプは中止が必要となる重篤な副作用の出現がなく安全に継続投与できる薬剤である.
索引用語