セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

NAFLD

タイトル

P-226 cryptogenic肝硬変とNASH肝硬変の臨床的比較検討

演者
共同演者
抄録 【目的】これまでの臨床病理学的検討から成因不明の肝硬変(cryptogenic Cir。rhosis : CC)にはbumed-out NASHが含まれていると推察されているCCの成因解明を目的にNASH由来肝硬変(NC)とCCの臨床像1における類似性の有無につき検討した.1方法】1992年から2009年までに当科に入院したHBs抗原陰性かつHCV抗体陰性の非B非C肝硬変173例のうちNC:25例(145%)CC:9例(52%).を対象とし臨床背景予後を比較した.【成績】男性/女牲羽数はNC=6/19例CC:3/6例肝硬変診断時年齢(中央値±SD)はNC:670±92歳CC : 63.0士12.4歳高血圧/脂質異常症/糖尿病の合併率はNC:6 .e/20.0/64.0%CC:22.2/1Ll/222%でいずれもNCで高い傾向にありBM【はNC:26.8±36CC:23.7±15にてNCで有意に高かった(pく0.01). NC/CCにおける各種検査結果はAST(IU/D:43±45.0/40.0±81.3ALT(rU/D:38土16.7/31.0±62.5Y-GTP(IU/1):72.5±107.9/48.0士116.9TB(mg/dD=1.O±08/1.3±O.6PT (%) : 71.0±19.0/64.5±15.3. TC (mg/dl) : 181.0±as.1/160.0:一1r65.1TG(mg/dl):96.0±72.1/70.0±86.4で有意差はなかったがAlb(g/dl):4.O±O.6/3.4±O.7とPlt(x10ソμ1):14.1±6.0/8.7±4.0ではNCで有意に高値だった(p〈・O.05).Child-Pugh A/B/CはNC:16/5/1例CC:3/4/1例で有意差はなかったが静脈瘤をNC:6/22例(27.3%)CC:7/9例(778%)に認めCCでの合併率が有意に高かった(p<005).HBc抗体陽性率はNC:7/24例(292%)CC:2/6例(33.3%)で有意差はなかった.HCC合併はNC:15/25例(60.0%)CC:4/9例(444%)に認めた.5生率はNC/CC=810/58.3%であり全生存率はNCが有意に良好だった(pく0.01).【結論】NCとCCには年齢や肥満・生活習慣病の合併率線維化の進行度予後などに差異がみられCCにはNASHと異なる成因からなる症例が含まれている可能性が示唆された.
索引用語