セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

肝臓

タイトル

P-229 慢性肝疾患における組織学的病勢病期とALT値との相関と乖離

演者 石川智久(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科)
共同演者 北原拓也(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 銭谷幹男(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 岩久章(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 大石睦美(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 關伸嘉(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 杉田知典(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 横須賀淳(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 中野真範(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 相澤摩周(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 鳥巣勇一(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 佐藤憲一(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 天野克之(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 穂苅厚史(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 田尻久雄(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科)
抄録 1目的】慢性肝疾患(CH)では組織学的窒素は肝局所の病態を直接把握できるが経時的頻回な施行は困難である.正確な病勢病期はCHの予後に加え治療法選択においても肝要である.慢性C型肝炎(CHC)慢性B型肝炎(CHB)自己免疫性肝炎(AIH)における組織学的活動性(HA)と病期HAと血液生化学検査との関連性を検討した.【方法】当科にて肝生検を実施したCHC 233例(男性134例女性99例:52.9±11.4歳)CHB 56例(男45例女11例;39.4±10.3歳)AIH 62例(男7例女55例:524±15.3歳)の計351例を対象とした.新犬山分類に準じgrading(G)/AO-3staging(S)/FO-4で判定した.GとSの相関生検時ALT値とG及びTとの関連についても検討した.【結果】GとSはCHC:A1.06±O.65 F L56±0.91CHB;Al.93±065 F 1.77±O、811AIH:A148±O.M F 1.45土0.88であった.生検時ALT(IU/lhl)はCHC 88.8±75.1. CHB 20S.5±2668、 AIH I32.6±127.1であった. GとSにはAIHにおいてr=056(p<O.01)と有意な相関が確認されたがCHCとCHBでは関連はなかった、生検時ALTとGとの相関はCHB(r=0.53 p〈0.01)AIH(r = O.43 p〈0.OI)で有意な相関を確認されたがCHCではGとALTには関連はなかったまたSとALTにはいずれの疾患おいても相関は確認されなかったALTく4㎝U/m1(ALT-N)であったGはCHC(65人)13±O.6CHB(8人)1.5±0.5A正[(12人)1.1±0.8となりAOはAIH:3人とCHB 2人のみであった.【結論】AIHではHAに呼応し線維化進展することが確認された.またCHBとAIHにおいてALT値がHAを反映することが明らかになった.しかしALT-NにおいてもHAを有しALT値との乖離していることが明らかになった.
索引用語