セッション情報 | 一般演題(ポスター)ディスプレイ3肝臓 |
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タイトル | P-231 アメーバ性肝膿瘍診断におけるアメーバ抗原(接着因子)検査の有用性の検討 |
演者 | 小川智(神戸市立医療センター中央市民病院消化器内科) |
共同演者 | 鄭浩柄(神戸市立医療センター中央市民病院消化器内科), 杉之下与志樹(神戸市立医療センター中央市民病院消化器内科), 高島健司(神戸市立医療センター中央市民病院消化器内科), 増尾謙志(神戸市立医療センター中央市民病院消化器内科), 松本知訓(神戸市立医療センター中央市民病院消化器内科), 福島政司(神戸市立医療センター中央市民病院消化器内科), 和田将弥(神戸市立医療センター中央市民病院消化器内科), 占野尚人(神戸市立医療センター中央市民病院消化器内科), 井上聡子(神戸市立医療センター中央市民病院消化器内科), 藤田幹夫(神戸市立医療センター中央市民病院消化器内科), 岡田明彦(神戸市立医療センター中央市民病院消化器内科), 猪熊哲朗(神戸市立医療センター中央市民病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】我が国のアメーバ赤痢感染症の報告数は増加傾向である.一宿にアメーバ性肝膿瘍の診断には血清抗体が用いることが多いが発症早期では偽陰性症例が少なからず存在し膿蕩穿刺液の鏡検も感度に限界があり早期診断が困難な例も多い.また診断治療の遅れにより時に重症化する.こともある.当院では以前からアメーバ性肝膿瘍の診断に膿癌穿刺液の鏡検に加えて通常腸管アメーバ症の診断に用いられるアメーバ抗原検査を行っており今回アメーバ性肝膿瘍の早期診断における同検査の有用性について報告する.【方法】2006年1月から2011年10月の間に当院で加療を行った肝膿霧は64例であった.膿蕩径が大きい場合原則として膿瘍ドレナージを行い臨床的にアメーバ性肝膿瘍が疑われた14例において膿瘍穿刺液を用いて鏡検およびアメーバ抗原検査を行った.抗原検査にはEhistolytica ll(便検体中赤痢アメーバ接着因子検出ELISAキット)を用いた.アメーバ性肝膿瘍の確定診断には血清抗体(ペア血清による判定含む)を用いアメーバ抗原検査の感度:特異度について検討を行った.【結果】検査を行った14例中8例がアメーバ性肝膿瘍と診断された膿瘍穿刺液の鏡検では2例が陽性であり感度は2596であった.一方アメーバ抗原検査に陣しては感度50%(4/8例)特異度67%(4/6例)であり両検査を併用した場合の感度は63%(5/8例)であった確診例のうち抗原検査陽性であった4例中1例(25%)においては入院時の血清抗体陰性であり3例(75%)で.は鏡検陰性であった【結論】膿瘍穿刺液の鏡検にアメーバ抗原(接着因子)検査を併用することで迅速(通常3時闘以内に緕果が判明)かつより高感度にアメーバ性肝膿瘍の診断が可能になるものと思われる. |
索引用語 |