セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

肝臓

タイトル

P-232 動脈塞栓術を施行した腹部内臓動脈瘤の21例の検討

演者
共同演者
抄録 【はじめに】腹部内蔵動脈瘤は従来まれな病態と考えられていたが画像診断の進歩により発見率が上昇している.様々な動脈に発生し存在部位に関わらず増大し破裂すると大量出血を来し死亡率の高い疾患である.腹部内蔵動脈瘤に対する治療は径カテーテル的動脈塞栓術(TAE)が広く行われるようになっている.今回我々は当院にて経験した腹部内臓動脈瘤に対し動脈塞栓術を施行した21例について検討したので報告する.【方法11997年3月から2011年10月までに腹部内臓動脈瘤にて動脈塞栓術を施行した21例を対象とした.性別は男性14名女性7名t年齢は39~83歳(平均65.8 R)であった.原因は特発性5例腹部手術後7例急性膵炎後1例慢性膵炎1例総胆管結石血石後1例悪性胆道狭窄EMS後1例、肝腫瘍動注療法後1例肝硬変2例癌浸潤2例であった.動脈瘤の部位は脾動脈瘤6例右肝動脈瘤2例胃十二指腸動脈瘤が5例上繭十二指腸動脈瘤1例下津十二指腸動脈瘤3例膵尾動脈瘤1例背側膵動脈瘤1例左胃動脈瘤1例膀胱動脈瘤1例であった.【結果121例中20例で動脈塞栓術にて止血可能であった20例は全て金属コイルを用いてTAEを施行した.20熱中3例で再TAEを必要とした.止血不能であった1例は膵癌術後再発癌性腹膜炎小腸穿孔術後の患者であった.背側膵動脈に仮性動脈瘤が形成していたがカニュレーションできず止血が困難であった.【考察】出血を来し全身状態が不良の症例に対してもTAEは良好な結果が得られた.塞栓部位によっては臓器の虚血を惹起することもあり今後金属コイルのみならず様々なdeviceを駆使する必要があると考えられた.
索引用語