セッション情報 | 一般演題(ポスター)ディスプレイ4膵癌2 |
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タイトル | P-240 造影ハーモニックEUSによる膵腫瘍性病変の診断 |
演者 | 松木信之(神戸大学消化器内科) |
共同演者 | 塩見英之(神戸大学消化器内科), 角山沙織(神戸大学消化器内科), 坂井文(神戸大学消化器内科), 竹中完(神戸大学消化器内科), 増田充弘(神戸大学消化器内科), 岩本彰(神戸大学消化器内科), 船津英司(神戸大学消化器内科), 杉本真樹(神戸大学消化器内科), 藤田剛(神戸大学消化器内科), 久津見弘(神戸大学消化器内科), 早雲孝信(神戸大学消化器内科), 東健(神戸大学消化器内科) |
抄録 | 【目的】膵腫瘤性病変に対する造影ハーモニックEUS(CH-EUS)の有用性について検討した.【対象と方法】2010年6月から2011年10月までにソナゾイドを用.いたCH-EUSを施行した膵癌(PC)16例腫瘤形成性膵炎(MFP)14例膵内分泌腫瘍(PNET)8例を対象とした。 EUSはオリンパス社製GF-UE260-AL5超音波診断装置はアロカ社ee ProSoundα10を使用したソナゾイド投与量はO.015mg/kgとしMI値は0.3として経時的に観測した.また対象のうちPC 5例MFP 6例PNET 8例には病変部と病変外論実質にROIを設定しTirne in・tensity curve(TIC)を作製し定量的解析を行った.病変部の膵実質に対する造影前でのintensity比造影後peakでのintensity比造影60秒後でのintensity比を算:出し各疾患群で比較検討した.【結果】PCMFPPNETの全例でBモードでは低エコー腫瘤として描出された造影モードでは造影開始60秒後の血流を評価しPCは16例中14例がhypovascular2例がisovascUlarMFPは14例申10例がisovascUlar4例がhypova㏄ularPNE:Tは8例中4例がhypervas・cUlar3例がisovascular1例がhypovascularであった. TIC解析では造影前当tensity比の平均値はPCMFPPNETで各々0210.53034であり各月で有意差はなかづた.造影後peakのintensity比はO.680.93U8でありMFPに対してPC・PNETは有意差を認めなかったがPCとPNETの問では有意差を認めた(p=O006).造影1分後のintensity比はOSS0991.17でありPCはMFP・PNETと比較して存意に低値であった(p=O.0060.005).【考察】膵癌ではhy-povascular腫瘤形成性膵炎ではisovascular膵内分泌腫瘍ではiso~hypervas-cUlarの造影パターンを呈する例が多くさらにTICを用いた定量的解析を付加することでより客観的に評価することが可能であった.1結語】膵腫瘤性疾患の質的診断において造影ハーモニックEUSは有用であると考えられた. |
索引用語 |