セッション情報 パネルディスカッション26(消化器内視鏡学会・消化器病学会・消化器外科学会合同)

75歳以上の後期高齢者に対する胆石症の治療戦略

タイトル 内PD26-4追:

後期高齢者胆管結石に対する内視鏡治療

演者 金澤 亮(順天堂大・消化器内科)
共同演者 崔 仁煥(順天堂大・消化器内科), 渡辺 純夫(順天堂大・消化器内科)
抄録 【目的】後期高齢者の胆管結石に対するEST、EPBDの安全性、有効性、問題点について検討した。【方法】ERCPにて胆管結石と確定し、内視鏡治療を行った687例を対象とした。内訳は、75歳以上278例(A群)、75歳未満409例(B群)、であった。治療はESTまたはEST+EPBDを原則とした。患者背景、切石成績、早期偶発症、長期偶発症について検討を行った。【成績】患者背景では、併存疾患の保有率(A : B 78 : 28 %)、平均結石径(8.7 : 5.3 mm)、平均結石数(3.3 : 1.8個)において有意差を認めた。抗凝固・血小板剤の服用も28 : 9 %と高齢者に有意に高率であった。完全切石率は95 : 94 %と有意差を認めなかった。早期偶発症では急性膵炎(3.2 : 4.0 %)を含め、有意差を認めなかった。長期偶発症は非胆摘例において胆のう炎4 : 9 %、胆管炎・胆管結石の再発3 : 8 %とB群に多い傾向にあった。 【結論】後期高齢者胆管結石の内視鏡治療は、併存疾患や抗凝固・血小板剤の服用に注意すれば安全に行うことができ、非胆摘例でも胆のう炎、胆管炎・胆管結石の再発が少ないと考えられた。
索引用語 胆管結石, 後期高齢者