セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸-症例10 |
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タイトル | 消P-474:虫垂憩室炎の1例 |
演者 | 新名 一郎(串間市民病院・外科DELIMITER宮崎大・腫瘍機能制御外科学) |
共同演者 | 長沼 志興(串間市民病院・外科DELIMITER宮崎大・腫瘍機能制御外科学), 千々岩 一男(宮崎大・腫瘍機能制御外科学), 内山 周一郎(宮崎大・腫瘍機能制御外科学), 小牧 祐雅(串間市民病院・内科), 有馬 志穂(串間市民病院・内科), 牧野 智礼(串間市民病院・内科), 岩屋 博道(串間市民病院・内科), 中西 千尋(串間市民病院・内科), 井上 龍二(串間市民病院・内科), 黒木 和男(串間市民病院・内科), 赤池 義昭(本城診療所) |
抄録 | 症例は74歳、男性。1週間前から右下腹部痛を認め、近医で経過を観察されていたが、症状が悪化したため当院へ紹介入院となった。来院時、右下腹部に自発痛、圧痛および、限局性の腹膜刺激症状を認めた。腹部超音波検査で虫垂の層構造が一部不明瞭になり低エコーを呈し、膿瘍と思われる部位を認めた。腹部CTで虫垂周囲に脂肪織混濁が認められ急性虫垂炎と診断し、同日手術を施行した。虫垂は上行結腸背側に位置し、虫垂間膜内に膿瘍を形成していた。逆行性虫垂切除術及びドレナージ術を施行した。ドレーンからの膿の流出が持続したが、保存的に軽快し、術後34日で退院となった。切除標本で虫垂先端に潰瘍を伴った憩室を認め、一部が虫垂間膜に穿通し膿瘍を形成していた。病理組織学的に憩室は仮性憩室と診断された。虫垂憩室炎は比較的稀な疾患であり, 術前診断で虫垂炎との鑑別は極めて困難である。また穿孔率が高いため臨床上問題となることが多い。今回、我々は虫垂憩室炎の虫垂間膜への穿通を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 虫垂憩室炎, 手術 |