セッション情報 女性消化器医師支援委員会特別企画

女性消化器医師のキャリア開発と活躍支援

タイトル SS2-1:

次世代を担う消化器医師への意識調査から

演者 名越 澄子(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科)
共同演者
抄録 女性消化器医師支援委員会は,2012年1月に評議員所属施設の30歳代消化器医師にアンケート調査用紙を配布,437件(男性321名,女性114名,不明2名)を回収した.既婚者は男性75%,女性37%で,子供ありは男性56%,女性25%であった.
95%が「消化器を専門にしてよかった」と回答した.男女とも約90%が消化器専門医(A)を既に取得,あるいは取得を希望しているのに対し,医学博士(B)については約50%にとどまった.支部例会座長(C)の経験者は男性6%,女性4%,総会・大会の司会・座長(D)は男女各1名で1%以下だった.経験はないが今後10年以内の司会・座長を希望したのは支部例会(C)が男性23%,女性13%,総会・大会(D)は男性19%,女性6%と,女性の方が消極的な傾向があった.また,本学会評議員(支部評議員含む)(E)の経験者は男性3%,女性2%で,やってみたいと答えたのは男性15%,女性7%であった.
一方,子供のいる男性で家事・育児の分担は25%との回答が73%と最も多く,次いで「分担していない」の20%だった.これに対し,63%の男性が可能ならばもっと分担したいと答えた.
若手女性医師が積極的にキャリアの向上を目指す環境整備が重要である.
索引用語