セッション情報 シンポジウム1

C型肝炎治療の最前線

タイトル S1-14:

C型慢性肝炎に対するTelaprevir/PegiFN/RBV併用療法の治療成績~多施設共同~

演者 川上 由育(広島大学病院消化器・代謝内科)
共同演者 今村 道雄(広島大学病院消化器・代謝内科), 茶山 一彰(広島大学病院消化器・代謝内科)
抄録 【目的】C型慢性肝炎に対するTelaprevir/PegiFN/RBV併用療法の治療効果を検討する.【方法】対象は当院においてTelaprevr/PegIFN/RBV併用療法を行ったGenotype 1型C型慢性肝炎患者74例(今後関連施設の解析も追加予定).性別:男/女42/32例,年齢:中央値61歳(27-73歳),IFN治療歴:初回治療/再燃/無効/Breakthrough 24/29/18/1例,IL28B遺伝子型:TT/TG,GG 52/21例,ITPA遺伝子型:CC/CA 56/17例.Telaprevr投与量は2250mg48例,1500mg24例.早期治療効果および副作用発現を検討した.【成績】有効性:開始4週のウイルス陰性化率は85%(53/62例)でありIL28B遺伝子型に関わらず高率であった(TT 86% TG,GG 95%).Telaprev投与量においても開始4週のウイルス陰性化率は同程度であった(2250mg 86% vs 1500mg 88%).安全性:ヘモグロビン(Hb)低下量は4,8,12週で2.5,4.0,4.2 g/dLと貧血の進行を認めた.ITPA遺伝子型別では,CCはCAより低下した.Telaprev投与量別では1500 mgと2250 mgとのHb低下量は同程度であった.腎障害は早期(3日目)より出現しeGFRは平均20ml/min低下した.Telaprev投与量別では1500 mgの方が2250 mgよりeGFRの低下は軽度であった.皮膚症状の出現率は58%(43/74)に認め,Grade4も1例認めた.Telaprevrの中止率はITPA遺伝子型CCが高い傾向にあった(CA 23% CC 34%).65歳以下と66歳以上を比較したところ開始4週のウイルス陰性化率(91% vs 71%),Hb12週の低下量(4.0 vs 5.0 g/dL),TPVの中止率(37% vs 82%),RBVのAdherance(66% vs 43%)と65歳以下に比べ66歳以上では,有効性および安全性ともに不良であった.【結論】Telaprevir/PegiFN/RBV併用療法におけるIL28BおよびITPA遺伝子の重要性がリアルワールドにおいても確認された.特に66歳以上の高齢者では副作用の発現頻度が高率であるため治療方針を決定する上で測定する意義は高いと考える.今後,IL28BおよびITPA遺伝子を測定した220例における検討を追加する.
索引用語