セッション情報 シンポジウム5

食道表在癌に対するESD+α療法の治療成績

タイトル S5 司会の言葉:

司会の言葉

演者  
共同演者
抄録  食道ESDが開発・報告されてから10年以上が経過し,2008年には保険収載された.この間にESDは広く普及し,食道早期癌に対する第一選択の治療手技となった.その適応は深達度EP-LPMとされているが,clinical N0のT1a-MM,T1b-SM1は相対適応とされている.また,T1b-SM2でもリンパ節転移は約50%であり,半数には転移が無いため,内視鏡治療の適応をさらに拡大する事が望まれる.しかし,内視鏡治療単独では限界があり,放射線療法や化学療法を併用した集学的な内視鏡治療法が必要である.では,どんな追加療法を,いつ行えば良いのか?,その適応は?,郭清範囲は?,薬剤量は?,照射範囲は?,また,鏡視下のセンチネルノード生検を併用することで,内視鏡治療の適応を広げる事は可能なのか? 解明すべきことは多い.
 そこで,本シンポジウムではMM以深の★平上皮癌を対象とし,どのような症例に,どの時点でESD+αを行うか?,ESD+αの治療(手術,放射線,化学療法,化学放射線療法ほか)として何を選択するか?,+αの治療効果は? について論じていただきたい.なお,予後に関しては補足率90%以上を目指して十分な予後調査を行い,できるだけ3年以上の予後も提示していただきたい.
索引用語