セッション情報 シンポジウム10

胆膵癌の化学療法の最前線

タイトル S10 司会の言葉:

司会の言葉

演者  
共同演者
抄録  胆道・膵癌は,唯一外科的切除でのみ根治が期待されるが,実際には切除不能で診断される場合が多く,また根治切除後も高率に再発を認める,いわゆる難治癌の代表である.これら難治癌克服のためには,有効な化学療法が必須であり,切除の補助療法,放射線治療との併用,さらに進行癌に対する治療まで,化学療法に対する期待は大きい.現在,国内外で様々な新しい治療開発が進められている.しかし現実には胆道・膵癌に対する化学療法は,ゲムシタビンとS-1の2剤が依然として中心であり,その治療成績は十分とはいえない.また,胆道癌と膵癌では病態や治療戦略,さらに薬剤感受性やバイオマーカーの発現も異なり,それぞれの特徴を生かした治療開発が必要である.本シンポジウムでは,胆道癌,膵癌に対する化学療法について,切除の補助療法,放射線療法との併用および化学療法単独治療における最新の取り組みをご発表いただき,将来への期待と展望を議論したい.
索引用語