セッション情報 シンポジウム12

GIST研究の進歩と臨床への展開

タイトル S12 司会の言葉:

司会の言葉

演者  
共同演者
抄録  GISTは消化管に発生する間葉系腫瘍であるが,これまでの研究で,その発生メカニズムとしての遺伝子異常,臨床病理学的特徴と悪性度の関連,分子標的治療薬の開発とその臨床効果等が明らかにされてきた.治療としては外科的切除が第一であるが,再発予防としての術後補助療法に関する臨床試験の結果が公表され分子標的治療薬の効果が確認された.また,巨大GISTに対する術前補助療法の臨床試験も進行中である.切除不能・再発GISTに対する分子標的治療薬を用いた治療に関してはガイドライン上に明記されており,標準的な治療法が普及している.しかし,臨床的に使用できる分子標的治療薬は限られており,新たな治療薬の開発が待たれるところである.他方,無症状で発見される小さいGIST対応の根拠もほとんどない.このシンポジウムではGISTに関する最近の研究成果や臨床成績向上につながる治療法に関する最近の知見などを論じていただきたい.
索引用語