セッション情報 |
パネルディスカッション7
進行肝細胞癌に対する化学療法の治療戦略
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タイトル |
PD7-3:進行肝細胞癌に対するソラフェニブ療法治療効果におけるBCAA顆粒製剤併用の影響
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演者 |
今中 和穗(大阪府立成人病センター肝胆膵内科) |
共同演者 |
巽 智秀(大阪大学消化器内科学), 竹原 徹郎(大阪大学消化器内科学) |
抄録 |
【目的】進行肝細胞癌に対するソラフェニブ療法治療効果におけるBCAA顆粒製剤投与の影響について検討した.【方法】進行肝細胞癌に対するソラフェニブ療法の治療成績に対し,BCAA顆粒製剤投与の有無を含む因子の検討をレトロスペクティブに行った.【成績】対象は,進行肝細胞癌に対してソラフェニブ療法を導入され,1か月以上の投与が行われた52名.79%が男性,52%がHCV陽性,71%がChild-Pugh Aであった.腫瘍因子としては37%が脈管侵襲あり,29%がリンパ節転移あり,35%が遠隔転移ありであった.初期投与量は44%が800mg/日,残りは400mg/日,全生存期間(OS)中央値は13.1か月であった.BCAA顆粒製剤投与あり群18例のOS中央値は16.9か月,投与なし群のOS中央値は10.0か月であり,投与あり群の予後が有意に良好であった(p=0.019).無増悪期間の有意な延長は見られなかった.その他OSに寄与する因子としては単変量解析では投与開始前AFP<100ng/ml,多変量解析でも投与開始前AFP<100ng/ml,BCAA顆粒製剤併用が有意にOSに寄与した.BCAA顆粒製剤投与あり群,投与なし群では治療前の患者,腫瘍因子において特に有意差はなかったが,投与あり群では治療前血清アルブミン値がやや低い傾向にもかかわらず,平均投与用量は多く,平均投与期間は長く,Relative Dose Intensity(RDI)は多い傾向であった.【結論】進行肝細胞癌に対するソラフェニブ療法において,BCAA顆粒製剤の併用は,進行肝細胞癌のよりよい予後と関連する可能性が示唆された. |
索引用語 |
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